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おうちで中華 - 雪菜焼黄魚(高菜漬けとイシモチの煮付け)

今日は久々に魚料理をご紹介しよう。上海など江南地方の家庭料理として親しまれている雪菜焼黄魚(高菜漬けとイシモチの煮付け)だ。

名前から焼き魚と思うかもしれないが、中国語だと「焼」は煮ること。魚と雪菜(≒高菜漬け)を一緒に煮ることで、互いの旨味が互いに染み込み、優しく深い味わいが生まれる。

雪菜焼黄魚 雪菜烧黄鱼
xuě cài shāo huáng yú

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用いる魚は、イシモチ(シログチ)。上海周辺では黄魚と呼ばれ、日常的に食べられている魚のひとつだ。因みに、小黄魚はキグチ、大黄魚はフウセイ。大雑把な名前の付け方が、大陸っぽい(笑)。

それはさておき、ふんわりと煮付けけられたイシモチの身には、薬味の香りと雪菜の旨味が染みていて、とても旨い。日本の煮魚とはまた違った独特のコクがあり、「中国の煮魚も旨いものだな」と思うはずだ。

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ちょっと濃いめ甘めのこっくり醤油味は、酒も呼ぶがごはんも呼ぶ。ほぐしたイシモチの身と雪菜と煮汁をご飯にぶっかけて食べると、見た目は下世話だが実にうまい。茶碗ニ、三杯はペロリと食べてしまう。

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「美味しそうだけど、食材が入手できないのよねえ」というあなた、ご心配なく。雪菜は、今どき缶詰入りのものが通販や中華物産展で買える。或いは、高菜漬けで代用することも可能だ。

また、魚もイシモチでなくてはいけないということはない。似たような白身魚でも美味しいので、自由に作ろう。なんせこれは家庭料理なのだ。

正直に言うと、どこにでもある食材で作れる料理に比べて、こういう料理はネット受けが良くないのだが、「本格中華がおうちで再現できるなんて!」という喜びはより一層味わえると思うし、調理は簡単なので、お試しあれ。

レシピは1本300円ですが、マガジン「春から夏の中華料理20選vol.2」なら20本で980円。1本50円程と大変お得ですので、マガジンがオススメです。

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