暮らす場所を変えても、見える景色は変わらないかもしれない
4年くらい前に、埼玉県さいたま市から愛媛県西予市へ移住した。
大学院進学をきっかけに上京し、10年以上働いた関東での暮らしに終止符をうち、念願の田舎暮らしをスタートさせた。都会で子育てする先輩たちが身近にいたけれど、田舎で生まれ育った私はいまいちぴんと来なかった。
都会で子育てするというよりも、これから先の都会での暮らしに実感が持てなかったのだと思う。
で、4年ほど暮らして実感していることがある。
同じ場所で暮らしていても、誰と時間を過ごすかで見える景色が変わってくるということだ。
例えば、移住者であれば、先に移住した先輩とつながりやすい。気づいたら、移住者コミュニティの中で、コミュニケーションが完結していることもある。
また、夫婦間でも違いを感じたことがある。移住した当時、夫は地域おこし協力隊として主に役所に勤務していて、私は自宅でweb制作などの仕事をしながら子育てをしていた時期のこと。
夫は役所や仕事関係の人とのつながりが多く、私は子育てを通じて知り合った地域の人や移住仲間のつながりが多かった。
夕飯を食べながら、1日の出来事を共有する中で、おんなじ場所に暮らしていても、どんな環境にいるかで見える景色ってこんなにも違うのかーと感じたものだ。
今は協力隊を卒業した夫とノヤマカンパニーを設立し、森のようちえんなどの事業を運営しているのだけれど、自分たちの発信内容に共感してやってきてくれる人も多い。
市内の人、市外の人、嫁いできた人、本当にいろいろだ。移住者って、カテゴリとしてくくられやすい側面があるけれど、その枠を溶かして外に出ると世界はもっと広がっていく。
これからも、いろんなコミュニティを行き来しながら地域の暮らしを楽しんでいけるといいなあと考えている。
\読んでくれてありがとうございます!/ 頂いたサポートは地域の中で使い、ご縁をぐるぐる回していきたいと思います。