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おもしろかった本【2020年上半期編】

上半期は23冊くらい読了。どれも良い本だったけれど、その中でも印象に残っている本6冊についてまとめてみました。

ほどよい量をつくる

まさにノヤマカンパニーも「ほどよい」を目指していて。経済的にも環境的にも持続可能な暮らしをしながら、自由に生きていけたらいいなと考えています(然るべき責任は負いながら)。

たくさん作って売って、たくさん働くために命を使うのではなく、作りすぎず、働きすぎず、働き甲斐もあきらめない。そんな生き方、暮らし方のヒントが詰まっている本。

これまで実際に買い物したり、訪ねたりした場所も紹介されていたから、より実感を伴って読むことができた。自分たちの暮らしや地域で実践できそうなことは実際に試していきたい。

共感資本社会を生きる

これほど最近の自分の言いたいことを言語化してくれている本はない。環境や幸せが大事~って話そうとすると、「儲かってから言え」って言われる風潮を、自分の世代で変えたいと改めて思う。

「豊かだけど、幸せじゃないなあ」と、もやもやしている人には、何かヒントになるかも!

チョンキンマンションのボスは知っている

詳しくは、こっちに書いています。評価経済社会について、もやもやしている人におすすめ!

日本人は「やめる練習」が足りてない

一番印象的だったのは、著者の息子さんがマレーシアの学校で「初めて作文を本音で書けるようになった」と話していたところ。

日本で「運動会はつまらなかった」とは書きにくい。「準備した人の気持ちをちゃんと考えて」などと怒られてしまったりするからだ。ところがイギリス式の学校では「つまらなかった」許される。
その代わり「どうしてつまらないと思ったのか、相手を説得できるように文章を組み立ててください」と先生に指導されるそうだ。
言葉を大事にするということは、自分を大事にすることにつながると思う。

私自身、小学校の中学年頃には何を書けば大人が喜ぶか、うすうす気づいていたことを覚えている。

思ったことや感じたことに蓋をしていると、自分が本当にやりたいことや好きなことにも鈍感になり、自分が何者か分からなくなって、とても苦しい。

誰かが何かを思う・感じる気持ちが否定されるのではなく、なんでそう思ったか?という理由が大切にされてほしい。

そしてその気持ちや理由を、気持ちよくやりとりできるコミュケーションを学校で学べるようになるといいなあ。

どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた

twitterで流れてきて、この書評を読んで速攻書いました。↓

「何事もまずはやってみる!」という実践・行動派のアナウンサー吉田さんと、彼女をつるための第一歩として、国会図書館に行くタイプの研究者・石川さんの対談本。

自分の「こう思うんだけど・・・」という考えに、科学的な裏付けがあると、なんか嬉しい。こう考えてしまうのは、自分だけじゃないんだ!と感じられるし、ちょっと客観的にもなれる。

思考のドツボにハマって、自分の視野が狭くなっている時には、科学的な知見が沼から自分を引き上げてくれる。

実践派の吉田さんからの問いかけに、それはこんな研究があって〜と返す石川さんのテンポが心地よく、あっという間に読み終えました。

個人的には、第2章の「感情」について科学的に考えてみたがおすすめ。

ほんのちょっと当事者

「当事者」という言葉について、ここ数年考えているので、気になって手に取りました。この本では、自分からは遠いと感じていた、新聞に載るような大文字の困りごとが、青山さんの経験を通じて本音で語られています。

読み進めていく中で、

「これ、自分にめっちゃ関係あるやん!」、ああ、これが当事者意識と言うものなのかもしれない

と、自分の中でふわふわしていた当事者という言葉の輪郭がつかめたような気がしてきました。

詳しくはこちらをどうぞ↓

下半期も、いい本に出合えるといいなあ。

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