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旅の記憶 ちひろの行き当たりばったり旅記録⑥

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この旅で予定外に2回も行くことになったウクライナ

第一印象は最悪でした。
モスクワ→キエフの夜行列車で死にかけ、ホステルに辿り着けず、辿り着いた先はまさかの低所得者向け簡易宿泊所で、荷物を置いてすぐに空港に走ってベラルーシ行きの飛行機を取り、迷いながらホステルに戻ってお風呂入ってたらダバイダバイって脅されて、こんな国さっさと出てやる!って思った初日。

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翌日、中心部にホステルを変えて移動したらそこは別世界でした。
水色と金を基調とした美しい教会の数々。お花や像がたくさんあって音楽が流れる街並み。人々はのほほんとしていて、優しい人ばっかり。
何より物価がめちゃめちゃ安い。ウクライナ料理のビュッフェでどれだけとっても500円。バス16円、板チョコ20円、キエフ国立バレエ団のバレエやオペラが1番安い席で80円、1番いい席で1600円で見られる奇跡。
食事もいろんな国の料理が食べられるしとても美味しい。

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街中を歩けば歩くほどこの街を好きになっている自分に気づきました。丘の上から見るキエフの街並みはとてもキラキラしてた。

ですが、ホステルの移動や思いがけないハプニングが続いた結果、ウクライナに来た目的でもあるチェルノブイリに行く事ができず、気づいたら1月のモスクワ前に1週間同じホステルを予約していました。

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ベラルーシのビザを取得し、おしゃれなカフェでケーキを食べて、最終日に念願のバレエに。演目は眠りの森の美女。
その日は400円の席だったので、どんなもんだろうと思ってたら豪華絢爛な内装、ものすごいハイクオリティな作品。
1月は毎日ここに来ようと誓いました。

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そして1月。
日本は大雪と聞く中キエフは快晴。とても暖かくてやっぱりキラキラした場所でした。
まだクリスマスでクリスマスマーケットもたくさんあって。ゆっくり寝て、毎日180円でパフェを食べて、街中のスケートリンクでスケートをしたり、移動サーカスを見たり、もちろんオペラも見たり。
ホットワインの種類がとても多くて、お酒が苦手な私もずっと飲んでました笑
特筆して書く事もないくらい、毎日毎日最高の贅沢をして暮らしました。

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ここまでウクライナは
物価が安い、食事が美味しい、キラキラしてる
と書きましたが、それは私が日本人だからだと言うことを痛感しました。
物価が安い、という事は賃金が安いという事で。小さな仕事でも仕事があるだけ幸せという世界。Uberでも、街中でも何度もぼられたけど、大した額ではなかった。街中の露店でソ連時代のバッジやハンドメイドの栞を買ったらわずか500円くらいなのにハグやキスして喜んでくれて。
でもお金はなくてもすごい人々が温かいなという印象を受けました。治安もいいし、困ってたら助けてくれる。
英語が通じなくても、身振り手振りで教えてくれて。
確かにとても貧しい国ではあったけど、そんな中でもたくさんの笑顔に溢れるとても素敵な街でした。

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北欧や西欧の国よりもまたウクライナに行きたいと思うし、今度はハルキウやオデッサにも行きたいな、なんて思います。

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