ワンダフルワールド

宇宙系エッセイスト/スターシード/エンパス/チャネラー/50代/3歳年下で舞台監督の夫…

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宇宙系エッセイスト/スターシード/エンパス/チャネラー/50代/3歳年下で舞台監督の夫と息子3人/家族とのワンダフルな日常を綴ります

最近の記事

【エッセイ】それ、アタシやねん

最近入会した「スターシードオンラインサロン」で、「アカシックに潜る」という無料の体験会があった。 私はYouTubeを見て、アカシックレコードという言葉は知っている。 上手く説明できないが、ずっと、「自分は、なんか人と違う」と感じていて、それが過去生と関係があるのなら聞いてみたい、と思い、会に参加した。 その日、私は緊張していた。 スターシードの人たちとの会話についていけるのか、気になっていたのだ。 しかし、会を企画したあゆみさんは、とても気さくで感じの良い人だった。当た

    • 【エッセイ】宇宙旅行🚀

      旅の始まりは2021年6月22日、コロナ禍の緊急事態宣言が解除された二日後だった。 正午過ぎ、私は歩いて15秒足らずの職場から昼休憩を取るために帰宅した。 リビングには夫がいた。 高血圧の夫は、3ヶ月に1度病院で血液検査を受けているのだが、その数値で気になるところがあったらしく、朝一番に大きな病院で再検査を受けてきた。 私は台所へ行き、有り合わせで食事を作りリビングに戻った。 食卓に皿を並べながら、私は夫に声をかけた。 「検査、どうやった」 「うん、飯食ってから言うわ」 「

      • 【エッセイ】夫の背中

        この数日、脇腹に痛みを感じることがある。 かがむ、手を上げる、後ろを向く、など体をちょっと動かした時にギューッと痛む。 それで今朝は、ベッドの上で脇腹を押さえてみた。少し痛いが、飛び上がるほどではない。 私は、いつもやっている簡単なストレッチをやってみた。片方の膝を曲げて胸に近づけ、そのまま右へやって上半身を捻じってみる。 痛くない。同じように左もやり、もう一方の足もやってみた、が痛くない。 今度は、足を伸ばしてやってみた。 「イテテ」 両方の脇腹がとても痛かった。病気と言

        • 【エッセイ】風の匂い

          末の息子が中学2年になった日の朝、台所でパンを焼いていた私は部屋から出てきた息子の顔を見て驚いた。 眠そうな声で、「おはよう」と言う息子の顔をもう一度見る。 左の瞼が殴られたボクサーのように赤く腫れ、垂れ下がっているではないか。 「目、痛そうやな」 息子に声をかけながら、両掌で顔を挟み親指で眉毛を上げてみた。まつ毛の生え際に大きく熟れたニキビのようなものもらいができている。指の背で触ると熱かった。 「えらいこっちゃ、病院行こ」 私は学校に休む連絡を入れ、息子と自転車で眼科に向

        【エッセイ】それ、アタシやねん

          【エッセイ】息子の背中

          次男が中学生だった時、こんな事があった。 入学式を控えた春休み、息子は「空手を習いたい」、と私に言った。 果たして息子にやれるのか、怪しいなと思いつつ、私は道場を探してみた。 ふと、長男が、「同じクラスに空手のチャンピオンがいる」と言っていたのを思い出し、私はその子に道場を紹介してもらうことにした。 そこは相手に直接打撃を与える、「フルコンタクト」と呼ばれる空手の道場だった。 初めて練習に参加する日、私は息子について行った。 力強い掛け声と、空手着を打つ乾いた音が道場の外に

          【エッセイ】息子の背中

          【エッセイ】「あーい とぅいま てーん!」

          今の職場でパートを始めて1年になる。 家具やインテリア用品をひっくるめて扱う大手企業の販売店である。 そこで、私はあらゆる生活雑貨の品出しや売り場の整理、接客を担っている。 採用された時、 「商品を棚に並べたり、お客様対応が主な仕事です」 と、社員さんから言われた。 私は、やれると思った。雑貨が大好きなのだ。 最初に、棚に食器を並べたり、在庫の無い商品を、棚下の引き出しから出して並べる作業を任された。 いろんな雑貨に触れられるだけで幸せを感じた。 入荷した商品を空いた棚に並

          【エッセイ】「あーい とぅいま てーん!」

          【エッセイ】母の声

          今から40年以上も前になるのだが、私が14歳だった時こんなことがあった。 母はヨガ教室に通っていた。 当時、今ほどヨガは知られていなくて、私も母は、「インドの体操」の教室に通っている、くらいの認識だったように思う。 ヨガは体の柔らかい母に合っていたようで、茶の間でもよくやっていた。 母はたまに、「あんたもやってみ」と私に猫のポーズや鷲のポーズなんかをやらせては、「体にええんやで」と得意そうにしていた。 本音を言うと体の硬い私に、ヨガのポーズはしんどかった。 だけど、母が楽し

          【エッセイ】母の声

          英雄

          4月の異動で次男が大阪の我が家に戻ってきた。 工科高校を卒業した彼は住宅メーカーに就職し、神戸、滋賀の営業所を経て大阪勤務になった。 子供のころからやんちゃで人懐っこい性格の次男には、やんちゃな友達がたくさんいた。学校から注意を受けたり、警察から補導されることもしばしばあった。 次男を含めて、私には息子が3人いる。 一人目を授かった時、「どんな時も決して嘘はつくまい」と心に誓った。子供にとって、私と夫だけは絶対に信頼できる存在でありたいと思ったからだ。 そんな私が、誓いを破

          【エッセイ】ネジ

          次男が16歳だった時の話である。 4月とはいえまだ肌寒い日の夕暮れ、台所で夕飯を作る私の後ろで高校2年生になった息子が話しかけてきた。 「なぁ、バイク欲しいねん、中型の、教習所行かせて」 私は聞こえないふりをして、シチューの鍋をかき混ぜる。 再び息子が、「聞いてる?」と、私の肘をつかんだ。 「危ないからあかん」 私はシチューの鍋から目を離さなかった。 簡単に、「いいよ」とは言ってやれなかった。 梅雨の季節になっても息子は、「教習所に行かせてほしい」と私に言い続けた。

          【エッセイ】ネジ

          東日本大震災の3週間後の春休み、我が家は災難に見舞われた。 夫は仕事、長男は遊びに行き、次男と三男はサッカーの練習だった。 私はテレビの前で洗濯物を畳んでいた。画面から支援物資とともに、芸能人が被災地を訪れる様子が流れていた。 ふいに、石油ストーブをつけたようなにおいが体にまとわりついてきた。 私は不審に思い、辺りを見回した。下へ降りる階段から煙のようなものが壁伝いに伸びてきて、座っている私の膝の上を通り過ぎた。 「え?」 私は飛び上がり階段を駆け下りた。真っ白で何も見えな

          【書く習慣が身につく1週間プログラム】7日目/この春チャレンジしてみたいこと

          私にはこの春からやり始めていることがある。 それは読書だ。 どりらかと言えば、テレビを観るのが好きである。この世にテレビが無くなると生きていけないかもしれない、と恐れを抱いているくらいテレビに依存いていると言える。 一日のうち最も長くいるリビングでは、何かしらの番組が流れている。 大きな画面の前で濡れた洗濯物をハンガーに引っ掛けたり、取り込んだ洗濯物を畳んだり、お茶を飲んだり、ご飯を食べたり、エッセイを書いたりする時、テレビから流れてくる音や映像を頭の片隅で感じながらするとな

          【書く習慣が身につく1週間プログラム】7日目/この春チャレンジしてみたいこと

          天然

          今日は朝から気分が晴れない。 『社会人になる甥に伝えたい思い』をテーマにエッセイを書いているのだが、私にはしんどい作業だった。 昨年体験した嫌なこと、を思い出すからだ。 ウケを狙ってボケたのに、誰も笑わず白けてしまった時のような、ちょっと寂しく残念な体験だ。 当時、私は会社員だった。20代の女性とペアを組んで仕事をしていた。親子ほど年の離れた二人だが、互いを補い高め合える関係だったと思う。休憩時間には菓子を持ち寄り、コーヒーを飲みながらたわいもない話をするのも楽しかった。 彼

          拝啓 甥っ子様

          社会人になった君へ、まずはおめでとう。 ついこの間までピカチュウを抱いて寝ていた君が、私にエクセルを教えてくれるんやもん。頼もしくなったもんだ。 会社はどうですか。 「社会の荒波」っていう言葉があるくらいだから、これから始まる人生は楽しいことばかりじゃないかもしれない。だけど、風がやんだら波が引くように、君に降りかかる波も必ず引いていくから。きっと乗り越えられる。 なんて言ってるけど、これからは私が君に助けてもらう番だね。 その前に、君より先にいろんな経験をした私から君に伝

          拝啓 甥っ子様

          『書く習慣』が身に付く 1週間プログラム【4日目課題】

          課題の投稿が遅れてすみません。 このイベントに参加して、私はたくさんのnoteを読ませていただきました。 特に啓発された3人の方にコメントさせていただきました。 みなさん、真面目に取り組んでおられる姿が目に見えるようで、とても刺激を受けました。共通して感じたことは、ひたむきさ、読みやすさ、優しさです。 また、謙虚で飾らない文章はとても簡潔でわかりやすかったです。 読んでいただけると嬉しいです。 はられさん のーどみたかひろさん Junさん 終わりです ありがとうござい

          『書く習慣』が身に付く 1週間プログラム【4日目課題】

          スッカラとチョッカラ

          韓国ドラマを見ながら韓国語を学んでいる。のんびり続けて11年になる。 今の住まいに引っ越したばかりの頃、夫と私は近所の韓国料理屋に通うようになった。 舞台監督の夫は、『韓国のさだまさし』と呼ばれる歌手のコンサートを一月後に控えていた。韓国人スタッフからの要求を聞きながら、日本人の夫が現場をまとめるのは、いつも以上に神経を使い苦労も多かったようだ。 ある日深夜に帰ってきた夫が、「一杯飲みに行こか」と疲れた声で言った。 「こんな時間にお店開いてるかな」と言いつつも、私は夫と出か

          スッカラとチョッカラ

          おもろい人生を目指して

          その日、note編集部から1通のメールが届いた。 以前から告知されていたので、イベントがあることは知っていた。だけど、なんとなくだが、私はその場にふさわしくないような気がしてそのままにしていた。校庭で楽しそうにドッジボールをしているクラスメイトを遠くで眺めているような感じだと思う。 noteにエッセイの投稿をしてみたものの、居心地の悪さを感じていた。 メールを読み進めていくと、参加者から自己紹介や元気な決意表明などコメントがどんどん送られくる。 (こういうのが苦手やねん。自

          おもろい人生を目指して