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アランの幸福論を読めば他の自己啓発本は読む必要なし!

二つの本に出会った。一方はアランの幸福論で、もう一方はラッセルの幸福論である。好みで言えば圧倒的にアランである。ラッセルのほうは幸福論を論じる前の不幸論が長すぎてうんざりした。どうもラッセルは説教臭くていけない。アランの幸福論はタイトルに論とついているが論理ではない。日本語に訳したひとが幸福論とつけただけで、実際はエッセイのようなものである。
 
読んでから日が経ってしまったのでだいぶ忘れてしまったが、アランが幸福であるために繰り返し言っていることは印象に残っている。アランは忙しくしていなさいと言っている。人間暇になると余計なことを考えるものである。不幸は暇からやってくる。不幸というのは悲観であったり卑下であったり自分を嫌いになったりすることである。
 
アランはまた言う。体をよく動かしなさい。人間疲れないから余計なことを考えるものである。だから仕事で体を動かすなり運動するなりすることが人生大切である。
 
アランが言う。行動しろ。どんな小さなことでも始めてみることが大事である。運命は真に気まぐれなものである。しかし行動を伴わないところに運命はない。そんなことを言っている。
 
結局のところ、ぼくが自分を好きになる方法についてやっきになって考えていたことが、これらの本を読んでまったく吹き飛んでしまった。どうやらぼくは暇を持て余しすぎたようである。もっともらしい屁理屈をこね回し、もっともらしい文字を並べ連ねて無意味に暇を潰していただけである。
 
二つの幸福論、とりわけアランの本を読んで自分を好きになる方法がすっかりわかってしまったのでこのシリーズはこれでおしまい。

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