ちいさな島

映像制作者、フォトグラファー。 やり抜く人々のための現代の肖像画サイトGRIT JAP…

ちいさな島

映像制作者、フォトグラファー。 やり抜く人々のための現代の肖像画サイトGRIT JAPAN製作者。ワインエキスパート https://www.chiisanashima.com/ https://www.gritjapan.com/

マガジン

  • 写真と日々、考えごと

    ぼくの撮った写真と考えていること

  • おとこの、子育て

    子育てについて。思うところ、日記、役に立つかもしれないことなど書いています。

  • 安旨ワインガイド

    安くて美味しいワインを紹介しています。

  • 読書と映画の感想文

    読んだ本の感想です。

  • カメラと機材

    カメラと機材の話を書いています。

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サイトマップとプロフィール紹介

ちいさな島(屋号です) ちいさな島について自己紹介させていただきます。 ぼくは動画制作と写真撮影を仕事にしているのでnoteに載せている写真はすべて自前である。だから「写真」で括ってしまうとすべての記事が該当してしまうので、サブジャンル的にマガジンにして分けている。 まずはそれぞれマガジンの特徴をご紹介したい。 写真と日々、考えごと ぼくが普段撮っている写真と、そのとき感じたことを書いています。ここでは機材の話題はなくて、写真そのものを見ていただければと思います。休日

    • 植物のふしぎ

      植物というやつは誠に不思議なもので、じっと眺めていてもまるで変化がないが、二日もあけてみると恐ろしく大きく成長していたりする。 いったいいつ成長しているのか。おそらく人目をはばかって大きくなっているに違いない。 ほら今だ。だれもみてないぞ。そういった時に一気に細胞分裂が起こる。運良くそれを目撃したものは同時にゴゴゴゴという音まで聞こえるだろう。そのくらい勢いよく成長するのだ。それはまるでだるまさんが転んだで一気に距離を詰めるような俊足である。 植物には二種類がある。

      • 背中を押さない。

        背中を押す、というのは物理的に押すことだけじゃなくて、相手に一歩先へ行くための比喩として使われることがある。 子育てというのは、往々にして背中を押すことだと思うようになった。 ほら、やってごらんと言って背中を押す。 ためらいや、とまどいや、うろたえや、おくびょうや、いろんな引き止めるマイナスの力に対抗するように、ぽんと背中を押してやる。 失敗したっていいんだよ。そうしたら戻ってくればいいだけなんだよ。 そう言ってやるためにはぼくが、家庭が安全地帯になってなければな

        • 背中を押して。

          お父さん、押して。 ええ〜。 ぼくはそう言いながら娘の背中を押して自転車を漕ぐ。坂を登りきって平地にでたらぐっと押し出して言う。 ほら。平地だよ、漕げ! それからまた登りに差し掛かると案の定娘が叫ぶ。 お父さん、押して! ええ〜。 ぼくはまた娘の背中を押しながらえっちらおっちら自転車を漕ぐ。おい、足を止めるな。 少しは自分で漕いでよ。 うん。わかったわかった。 息子はずっと先に進んだところで止まっていて、退屈そうにこちらを眺めている。キミにもこう

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        • 写真と日々、考えごと
          122本
        • おとこの、子育て
          119本
        • 安旨ワインガイド
          6本
        • 読書と映画の感想文
          26本
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          11本

        記事

          今日も日が暮れる。

          夏が延長戦に入って、ひとびとは文句をいうけれど、ぼくはぶり返した暑さが嫌じゃない。 蝉の声は、もうほとんどツクツクボウシだけになって、ミンミンゼミやアブラゼミの乾いた死骸が風に転がる。 もう今年は終わりだと思っていた夏の雲が太陽を隠した。雲は斜光で桃色に染まり、ぼくはいつもの写真を撮る。 台風でいなくなっていたムクドリの群れが戻ってきて、慌ててカメラをとりに帰ったけどその五分が勝負をわけた。カメラいつも持ち歩きなよと娘が言った。 娘のあとをついてきたことになっ

          今日も日が暮れる。

          不安だらけの。

          最近色々なことで不安が多くて、すると取るもの手につかずといった感じになって、普段のことが疎かというか億劫になって、そんな不安をつらつらと書いていたのだけど全部消した。 こういう時こそいつも通りに生活して、ちゃんと料理して美味しいものを作ることがなによりも大事ではないかと思ったらである。人間は食べたもので出来ている。しっかり栄養をつけて健康でいることが不安に打ち勝つために今一番必要なことではないかと気づいたからである。 もちろんだからといってそれで不安が消えるわけではな

          不安だらけの。

          旅に行きそびれた夏

          8月下旬に予定していた一泊旅行が息子の骨折でキャンセルになって、夏だからといって別に旅行しないといけないわけじゃあないんだけれどもなんとなく行きそびれた感がつきまとって多分ぼくは今刺激を求めているんだろう。 旅行は好きだけれども時間に追われる旅行は嫌いである。 何時何分の電車に乗らなきゃいけないとか、現地ではあれを観てこれを観てとか、予定がびっちり入った旅行をしたいとは全然思わない。むしろ予定なんてないほうがいい。出かける時間も決めないほうがいい。時間を有意義に使うために

          旅に行きそびれた夏

          安旨ワインガイド|これが安旨ワインの王様!

          ワイン名:Cono Sur(コノスル)オーガニック2022 ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、シラー 生産国:チリ 販売価格:900〜1,000円ぐらい このワインこそ、ぼくが安旨ワインに目覚めたきっかけである。 1,000円のワインなんて飲めるのかよと思っていたが、目からウロコが落ちた。 そのくらい、安旨ワインの中で別格に美味い。 ブドウ品種にあるカルメネールというのは、長らくメルローだと思われていたがよくよく調べてみたら別品種だったというぶどう

          安旨ワインガイド|これが安旨ワインの王様!

          夏のおわり

          ぼくは夕方になると空を見上げて、夏らしい雲を探した。 昼間は威勢よくにょきにょきと伸ばしていた入道雲が、夕方になるとどこかへ消えてしまうことも珍しくない。或いは西の空に薄い雲が広がってせっかくの太陽を隠してしまう日だってある。 日差しこそ暑く感じたけれども空気が乾燥して風が吹けば涼しい。ぼくはすでに猛暑日の熱風を懐かしんでいて、ああ今年も夏が終わるんだなあと寂しい気持ちになっている。 ムクドリの大群の写真を撮ろうと思っていたところに台風がやってきて、集結しはじめていた

          もう日は暮れるのか

          日没時刻が18時40分ごろだった真夏。ぼくは娘を迎えに行ってからいつもの陸橋へ行って少し写真を撮って帰るんだった。日没時刻は刻々と早くなっていて、今では18時6分だから今度は写真を撮ってから迎えにいくことにした。 そしたら娘に怒られた。 陸橋でのひとときを娘も楽しみにしていたというのである。 そういうのお父さん駄目っていうんだよ、と正拳突きと下段蹴りを合わせて言った。言葉でわからぬなら身体で覚え込ませようという魂胆らしい。地味に痛い。 でもね、先にお迎えしたら太陽沈ん

          もう日は暮れるのか

          森を出て原っぱへ戻る季節

          夏のあいだ森の中を徘徊していたぼくら親子は、秋になると原っぱへ戻る。 ぼくらにとって、冬と夏は森の季節で、春と秋は原っぱの季節なのだ。 原っぱは今、無事成虫を迎えたバッタが飛び回っている。それをねらってカマキリが潜んでいる。もうすぐ山を降りてアキアカネが大群でやってくる。蝉の声が次第に小さくなって静けさを増す森と反対に、原っぱは虫たちの合唱が響き渡り賑やかだ。 台風10号は通過しないで霧消してしまった。こんなこともあるもんだ。その代わりの置き土産か激しいスコールのよ

          森を出て原っぱへ戻る季節

          反抗と甘え

          一歳過ぎると始まるイヤイヤ期は、収束することなくそのまま反抗期へとつながる。ただ呼び名が変わるだけで、親に休む暇を与えない。 小学四年生の息子は、ああ言えばこう言うし、屁理屈をこねるし、天邪鬼な返答をするし、おまけにハァ?などと発音する。 もう完全にぶっ飛ばし案件であるが、そこをぐっと堪えて言葉で諭すと、最初は威勢よく言い返してきて、それでこちらも頭に来まくっちゃうから語気を強めて追求すれば、必殺馬耳東風モードに入りやがる。 かようにして、腹ただしいことこのうえな

          バターチキンカレーを作った。

          料理が趣味である。 カレー用スパイスは大袋で買ったほうが結果的に安上がりになるので、ターメリックとコリアンダーを1Kgずつ購入してしまった。妻にどうすんのこんなにと言われた。 さあ気を取り直してカレーを作ろう。今回はバターチキンカレーに挑戦する。 バターチキンカレーは辛くないカレーである。もちろん辛くしてもよいのであるが、子どもたちが食べられるように今回は唐辛子は使用しないでいく。 参考にするレシピを大体記憶して料理を始めるわけだが、いきなりスパイスの配合を間違えてし

          バターチキンカレーを作った。

          手をぎゅってつないで。

          学童のお迎えの時間になっても雨がやまないので仕方なく歩いていった。自転車だと5分だけど、歩くと20分くらいあって遠い。 帰り道、久しぶりに娘と並んで歩いていた。 娘がぼくの手を握って言った。 お父さん、ぎゅって掴んで。もっとぎゅって。手が潰れそうなくらい強く握って。 そうしたら手が折れちゃうよ。 いいからいいから。 だからぼくは手をぎゅっと握った。 そうそう。こうしたら悪いやつにさらわれたりしないでしょと娘は言って、 ああそうだね安全だね、とぼくは答えて笑った。

          手をぎゅってつないで。

          オークラァの花

          余所の咲き乱れるオクラの花に比べて、我が家のオクラはなんと慎ましいものか。たったひとつだけ、ぽつんと咲いていた。 背が低いから、雨で土の跳ね返りをあびて、ただそこにじっとあるように。 ぼくがカメラを向けてアングルを探していると、オクラは身を捩らして葉で顔を隠そうとした。 キミの祖先はアフリカから来たんだってねとぼくがいうと、オクラはなるべくそっぽを向くようにして、知らないわ私は生まれたときからここにいるんですからと拗ねてみせた。 雨だわ。水滴で花弁が揺れた。 うん

          オークラァの花

          初秋に勢いを増したオクラ

          彼岸を過ぎてからうちのオクラに勢いが出てきた。アフリカ原産のこの植物も昨今の猛暑には参っていたのだろう。ちなみにオクラは英語である。英語ではオークラァと発音するが、なんとなく語感が日本語ぽいのでオクラが外来語であることを知っているひとは少ない。 勢いを増したといっても採れるのは2本か3本なので買ってきたオクラと混ぜて料理してしまう。そうするとどれがうちのでどれが市販品なのか区別がつかなくなるが、逆に言えばそのくらいうちのが良くできた証でもある。 昨夜はオクラの胡麻和え

          初秋に勢いを増したオクラ