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しあわせなお祝いのお手伝い《ご結婚祝い》

こんばんは、ちいさなかべかざりです。
今週は金曜日の更新はお休みをいただき、土曜日の更新となりました!

今週のnoteでは、普段BASEにてオーダーをお受けしている“ちいさなかべかざりの小さな壁飾り”のご紹介です。

今回は、“ご結婚祝いに”とオーダーいただきました。

具体的には...

ミモザのリースのモチーフ
中心部分には“Happy Wedding”の文字
お名前と日付を入れてほしい etc...

オーダー内容を伺い、お打ち合わせを重ねる中で不安で仕方なかったことのひとつに“ミモザ、北海道では自生していない...!”ということがありました。
実は北海道では、お花モチーフの中でも大人気の秋の金木犀・春のミモザともに自生は厳しいそう。
そう、わたしはミモザの実物を見たことがないのです。

図案を考えつつインターネットやSNS、それから自宅にあるお花の図鑑を最大限に活用し、ミモザについての知識を少しずつ深めていきました。
・想像以上にしっかりとした木であること
・リースやブーケに使われている部分の多くは枝先を剪定したものであること
・黄色いふわふわな部分は先端に進むほど色鮮やかであること etc...

実際に目にしてみなければわからないことだらけではありますが、ミモザという植物がどのようなものなのかを少しずつ落とし込み図案を描きあげました。
とはいえこの図案を刺繍で表現するにも限界があるなあ、ミモザってきっと誰が刺しても同じような仕上がりになってしまうのでは?と不安に思ったことも事実。

ちいさなかべかざりのミモザは、ひとつの図案に
・つやつや(サテンステッチ)
・つぶつぶ(フレンチノットステッチ)
・ふわふわ(スミルナステッチ)
3つのステッチを組み合わせることにしました。

こうして仕上がったミモザがこちら。

直径1cmもない円の中にみっちりとスミルナステッチを刺していく作業はなかなか根気のいる時間でした。
フレンチノットステッチも全体の印象を考えてつぶつぶの個数が整うように慎重に刺し進めました。
そして刺してみるとパッと見た時に印象には残りにくいですが、ちいさなまあるいサテンステッチもなかなかに技量が必要だな...と改めて感じました。

全体が華やかな黄色のリースのため、差し色として真っ白なお花を散りばめています。
全体の様子はこちら。

仕上がってみるとデザインはシンプルに見えますが、制作時間はこれまでで1番時間がかかったかな?と思います。

また、今回の刺繍パネルの裏処理はこのようにお仕立てさせていただきました。
刺繍を施した生地とは別に無地の生地を張り、数センチ毎に切れ込みを入れ丁寧に貼り付けています。
布端がほつれてこないように、境い目の部分には淡い色合いのコードを添えました。
最後に、ちいさなかべかざりのスタンプもそっと捺しています。

こちらのオーダー作品は既にお客さまの元へお届け済みのため、今回はnoteにてご紹介させていただきました。
改めてこの度は素敵なご縁をありがとうございました。

そしてお届けから約1ヶ月経ち、あっという間に3月に...
北海道でもミモザが見られるということを知り、わくわくしながらついに足を運ぶことができました!

先ほど綴った通り北海道でミモザが自生することは厳しいようですが、大きな温室の1番奥でしっかりと根を張りたわわな“黄色いふわふわ”を咲かせていました。
足を運んだタイミングがぴったりだったのか、これはもしや満開なのでは...?

ミモザの他にも見てみたかった金木犀、そして銀木犀。
ミモザと同じ温室にあることを知りました。
秋にまた足を運ぶぞ!と楽しみが増えて、今からわくわくしています。

北海道は春の訪れが本州よりも遅くて3月も中旬だというのにまだまだ雪に翻弄される日々ですが、少しずつ春が近づいているように思います。

日々の作品づくりやオーダー作品のお仕立てのためにも、2022年こそはいろいろなところへ足を運び、いろいろなものを見て、自分の中の引き出しを増やしていけますように。

もしもこの記事を読んでくださった方で、オーダー作品について知りたいなという方がいらしたらまずはSNSのDMや各リンクに記載のメールアドレス宛てにお気軽にお問い合わせくださいね。

次回の更新は3月18日(金)ごろを予定しています。
今週のnoteも最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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