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1月のミュンヘンはブラームスづくし④ Münchner Philharmoniker 17.01.24  コンサートの記録:ズービン・メータ指揮ミュンヘン・フィル(イザールフィルハルモニー、1月17日)、ベルシェヴァ(イスラエル)支援の『連帯コンサート』

1月17日はミュンヘン・フィルの『ブラームス・チクルス』3回目のコンサートに出かけました。
この日はミュンヘンのパートナー都市であるイスラエルのベルシェヴァを支援する『連帯コンサート』でした。

ちなみにベルシェヴァはミュンヘンのパートナー都市の8番目です。
ミュンヘンは以下の都市とパートナー関係を結んでいます。カッコ内は提携締結した年です。

エディンバラ (英国) (1954)
ヴェローナ(イタリア) (1960)
ボルドー(フランス) (1964)
札幌 (1972)
キエフ(ウクライナ)(1989)
ハラレ(ジンバブエ) (1989)
シンシナティ (USA) (1989)
ベルシェヴァ (イスラエル) (2021)

キエフもパートナー都市です。
ロシアのウクライナ侵攻時、市のオーケストラであるミュンヘン・フィルの首席指揮者はゲルギエフでした。ゲルギエフがプーチン大統領に近いことは音楽関係者のみならずよく知られていることで、彼と関係者の動向が注目されたことはここでもとりあげました。

結局、ゲルギエフは期限までに回答せず、解任されました。

後任にはラハフ・シャニが選ばれました。決定については以下の投稿に詳細を記しています。
シャニはイスラエル出身。クラウス・マケラと並んで21世紀のクラシック音楽界を牽引する若手指揮者の一人です。

2023年10月7日のハマス事件後、ミュンヘン市議会総会はまずベルシェヴァへの経済的支援として11月29日、100万ユーロ(約1億6千万円)を拠出することを決定しました。
またベルシェヴァにある『ソロカ・メディカル・センター』への寄付活動なども呼びかけらています。

この日のコンサートには、出席できないミュンヘン市長に代わって助役の一人が挨拶をしました。

この日はミュンヘンの市議会議員、経済界の重鎮たちも多数詰めかけていました。
私のちょうど4列前にはヴァイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムターもいました。ムターは他のコンサートでもよく見かけます。

写真の左端に演台が見えます。
テレビカメラも入っており、コンサート開始前にはさまざまな調整を行っていました。ピアノの前に座るのはテクニカル担当者ですが、私の近くでは「あの人がピアノ弾くの?」という声も聞こえました。

プログラム。

『ミュンヘンのパートナー都市であるベルシェヴァ(イスラエル)のための連帯コンサート』と書かれています。
そして末尾には寄付のための口座情報も。


ステージを去るメータとブロンフマン。

演奏終了後、聴衆の拍手に呼ばれてステージに現れるメータ。

FOTO:(c)Kishi

以下はミュンヘン・フィル提供の写真です。(c)Tobias Hase

挨拶するのは市助役のDominik Krause。

コンサートマスターは青木尚佳。


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Kishi Culture & Media Consulting Companie UG
代表:来住 千保美(Chihomi Kishi)
info@kcmc-music.com

ご興味のある方は以下の投稿をご覧ください。


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