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Gärtnerplatztheater 16.07.23 オペラの記録:モーツァルト《フィガロの結婚》(ミュンヘン・ゲルトナープラッツテアター)

7月16日、ミュンヘン・ゲルトナープラッツテアターでモーツァルト《フィガロの結婚》を観ました。
連日猛暑でしたが、この劇場は空調もあり、快適でした。
この日の緞帳は『ワーグナー緞帳』。写真ではわかりませんが緞帳の真ん中で一回とめて2段階で開閉する仕組みです。日本語の説明が下手ですみません。興味のある方は『Wagnervothang』でググっていただければ「あー、あれね」とすぐおわかりいただけると思います。

ちなみにこの劇場の設立者はワーグナーの大パトロン、ノイシュヴァンシュタイン城などの建設で有名なバイエルン王ルートヴィヒ2世。

プログラム。

オーケストラ・ピット。

まず歌手だけでカーテンコール。

中央、伯爵夫人とスザンナの間に立つのが指揮のルベン・ドゥブロフスキ。来シーズンからの同劇場音楽総監督です。

3月以降、この4か月間で3つの《フィガロの結婚》の新制作を観ました。

《フィガロの結婚》、有名ですし、誰でも「知ってる」と思う作品でしょう。
しかし全てにおいて複雑。演出家、指揮者、歌手みんな『泣かせ』られます。

《フィガロの結婚》ですが、私が大学1年生、1学期の時のドイツ語の授業で出された文章にこういうのがありました。

「Waren Sie vorgestern zu "Figaros Hochzeit"?
- Nein, ich habe bloß ein Glückswunschtelegramm geschickt.」
「一昨日の《フィガロの結婚》いらっしゃいました?
ーいいえ、祝電を送っただけです。」

当時の教授が「このジョークがわからない学生がいるんですよ。特に理工学部はひどい・・・」と嘆いていたのをいつも思い出します。

今はどうでしょうか・・・


さて、この日はプレミエではないのに(プレミエは6月29日)、満員でした。
開始時刻も早く、日曜日でもあり、家族づれも多かったです。

オペラもコンサートも本当によく入っています。嬉しい限りです。

FOTO:©️Kishi

以下は劇場提供の写真です。© Markus Tordik

《フィガロの結婚》を知っている方なら、この写真がどの場面で誰がどの役かすぐお分かりになるでしょう。
よく「良いオペラの演出って、どういうことですか?」と訊かれるのですが、私は「まず誰がどの役かわかること」と答えています。
特にモーツァルトのオペラのような「とりかえばや物語」ではとても重要です。


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代表:来住 千保美(Chihomi Kishi)
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