二日酔いと人酔いから復活するためスロベニアの大自然へ
【前回まで】
1人旅の途中、オクトーバーフェスのタイミングバッチリでホテル代大高騰中のミュンヘンに行ってしまい、泊めてくれる人は祭り中に探す!探せなきゃ最悪半野宿!という賭けに出ていた柴田。
祭りで出会った親切な人たちのおかげで無事に2泊もgetすることができて大満足でミュンヘンをあとにする。二日酔いを治すべく、どこか時間のゆっくり流れる田舎へ…
朝に頭痛と軽い吐き気と猛烈な眠さの中、毎度おなじみフリックスバスをオンライン予約して
ミュンヘンから約6時間バスに揺られ、スロベニアの首都Ljubljanaに到着する。一生読めない気がするリュブリャナ。
予約した宿までは更に3時間ほどバスを乗り継がなくてはいけない。ブレッド湖まで戻るようなかんじで2本目のバスに乗り、3本目は宿の近くまで本数も少ないローカルバス。
Ljubljanaに到着したときには軽く雨が降っていたけどとってもかわいい町並みで、綺麗にしてる。散歩したくなる、小道に入りたくなる町だったのですぐ次のバスに乗り換えるのをやめて2時間後のに乗ることにした。
その間にこの町をぷらついて、ソーセージや生ハムを作っているお店がレストランにもなっていたので早速スロベニアソーセージや自家製生ハムを食べてみた。
スペインでもイタリアでも良い生ハムは食べたけど、意外にもここの生ハムがトップ3には絶対入ったかんじで美味しかった。味わいもだけど正直味はそれほど感動するかんじじゃなくて、柔らかさというか状態だけ抜群だった。とろとろんのジューシーな……舐めていたい生ハム。
次のバスに乗れてもう日も暮れた頃にブレッド湖についてからも次のバスまで1時間半ほど待たなくちゃいけなかった。バス停は寒すぎたので近くを見渡すと小さいバーに灯がついていて音楽も人の声も聴こえてきていてなんだか賑わっている。
そこに行ってみるとテラスにおじさんが溢れていて早速ものめずらしい日本人に注目が集まっていたのでイェイイェイー乾杯ーと皆に挨拶しながら中に入って携帯も充電させてもらい、大きい荷物も置かせてもらい、カウンターについた。
カウンターにもおじさんが座っていて、寒がっていたらコート掛けからコートを持ってきてかけてくれて、
近くでボート屋さんをやってるしコテージも持ってるから次回来る時は連絡しなさいと名刺もくれた。スナックのママ風な店主もイキなかんじのおばさまで英語が話せなそうだったけど笑顔で接してくれた。
他のお客さんたちも次々とスロベニア語でだけど声をかけてきてトーストに何か塗ってくれたり、テーブルに出てるサラミとかを食え食え、と。
宿についてももう食べるものは買えない時間だったから、バスまでの間に軽く食べるものを買うべきかなぁと丁度思っていたからここでいただけちゃってラッキー!
ほぼ食べ終わったところしか写してなかった。笑
スロベニア人のあったかい人柄とおもてなし精神にすでに触れた時間だった。
聞くとちょうど今日でこのバーが終わるのでラストナイトということで食べ物も出してパーティしてたんだそうな。ブレッド湖付近は、この店のようにシーズン中だけオープンして秋には閉めちゃうところが多いみたい。コテージとかもそう。
皆、夏だけせっせと働いてそこそこ儲けて、冬には家を長期で住む人に貸し出して、タイとかどこか暖かい国に旅行に行って過ごすんだそう。
それも良さそうな暮らしだなぁ。
最後のバスに乗って宿の最寄駅で降りると、案内に書いてあったとおり本当に暗い。暗闇で、しかも途中はしばらく工事中の道なので携帯の電池が切れてたら絶対に歩けなかったと思う。充電もしておいてよかった。
携帯ライトで照らしながら、思っていたよりも遠く20分ちょいくらいの道のりを歩いて宿に到着!
ずっとエアビーappで案内し続けてくれていた主は出てくるなり「へーい!ちひろー!ふろむじゃぱーん!ないすちゅーみーちゅー!くーる!ふぁいなりーゆーあらーいぶd!クーーール!」とハイテンションであれこれ説明を始め、
翌日から他のゲストが入ってくるたびに同じテンションのそれを繰り返すので、この人はゼンマイ式の人形かもしれないと思えてきた。壊れたカセットテープのようでもあって、それが思い出せる自分、昭和だわぁと思った。
朝起きると前の日まで嵐のような雨だったらしく家の目の前の川がcrazyに轟々と流れていたしまだ曇っていて寒かったんだけど、
とにかくゆっくり眠ったり近くを散歩してのんびり過ごして、早くも前日のオクトーバーフェス酔いが解け出ていっていた。
村っぽいかんじが映画みたいで居心地良かったし、なんのあてもなく歩いても牛や馬に出会うし、ひっそりと誰もいない教会もなんかいいかんじ。
自分が子供になって散策している気分
天気が悪かったからこのまま宿近くだけで今日は過ごしてもいいなぁと思ってたんだけど、宿の奥さんが丁度ブレッド湖に車で行くというのでそれならと乗せてもらった。
湖のまわりを一周して(徒歩2時間!)いい運動になった頃駅の近くのバーでカウチサーフィンオンして地元の人と乾杯。ほぼ同い年のシェフをやってる人だったけど見た目が若く見つもっても40代後半だった(失礼?)。
なんなら私より一歳年下らしく、べつに歳なんかどうでもいいんだけど最初ふつうに笑ってしまって「嘘やん。絶対50歳くらいじゃん。信じられないて。何その嘘」って言っちゃったけどそのあとの反応からするにどうやらガチで、しまいにゃ免許証を見せてくれて、顎が外れた。
家も偶然とっても近かったので帰りはバスで一緒の駅まで戻り、彼が住んでいるというめちゃくちゃ古い一軒家を通り過ぎて私は宿に戻り、とり味噌鍋を作った。
これが、友達の家とかならまだしも皆で過ごす民泊では今後作るのやめとこ、と勉強になったんだけど、翌朝起きたらコテージ中がネギ臭かった。
申し訳ない。笑
私の他に女の子たち6人くらいと、カップルと、男性1人が泊まっていて、その女の子6人くらいは皆それぞれ一人旅。もうここに何日もいる子達もいたから古い友人のように部屋でおしゃべりしていたけど、ここに来てから会ったのよと。
アメリカやドイツから…一人旅ベテラン女子たちばかりだったけど、1人だけまだ20歳になったばかりの子もいて、初めての一人旅で不安も多くて、もう2回泣いてしまったらしい。😂
前日まではお爺さんとお婆さんのカップルもここに泊まっていたらしく、彼らがそのバスルームでエッチしてたの!ってゆうのも、その日の注目トピックだった。笑
おじいさんとおばあさんなのに声と音ががんがん聞こえてきて皆笑っちゃったよ、って。
自然のエネルギーをたっぷり吸収したらしい😂
夜は庭で焚き火をして泊まってる皆でビールやワインを持って行ったりマシュマロやリンゴを焼いたりして食べた。
そのへんに落ちてた木の枝を拾ってきてマシュマロ刺して焼いてたんだけど、そのマシュマロ奉行してたアメリカ人の女の子はおでこにライトまでつけて冒険中の少年みたいな表情してて。逞しくてかわいくて面白かったなぁ。
リンゴもこの庭の木になっていたやつ。庭になっている野菜やフルーツは好きに収穫して食べていいことになっていた。
ここは安かったのに(今のレートでも、一泊2千円弱)朝ご飯もついていて、毎朝奥さんが何か焼いてくれてるし、シリアルやトーストやチーズやジャムや卵が毎朝キッチンに用意されてる。牛乳とオレンジジュースも。
そして外には川とハンモック、自由に焚き火ができる場所。こりゃあ夏も大人気でしょう。皆ここを気に入っていた。
二日酔いの最中にテキトーに地図を広げて最初にあった安い場所で町の名前すら読めなかったけど、はるばる移動してきて良かった。
翌朝からはもう ピーカン🌞
とってもいいお天気だったので幸せでルンルンで近くの渓谷まで歩く。
渓谷ハイキングは一応入場料がいるらしくオンラインでチケットを買って入った。
大自然をハイキング、シーズン真っ最中よりは人がいないおかげでまったりたっぷり満喫しながらずーっと川の横を歩けた。何度か川をわたるかんじで橋を行ったり来たりしながら。
たった数百メートルの距離でもこんなに違う川の表情がある。うねりがあってしぶきをあげて激しく強い流れのところもあれば、嘘のように静かで穏やかな場所もある。
マイナスイオンだかなんだかを浴びて身体充電がみちみち…!
写真撮ってくれる?と言ってきた女の子の写真を撮ってあげてたらその子が私も撮ってあげる!と真剣にスマホをかまえてくれて。何枚も撮ってくれてたから途中で踊ってしまった(なぜ)。
渓谷ハイキングの出口付近では奥に大きな山も見えて拍手をしたい景色。
omgびゅーーーーてぃふぉー!って何度も言ってた気がする😂
とっても気持ちいいお散歩はこの出口のあとも続いて、近くの教会まで林を歩いた。
教会のあるところは遊具のある公園と屋台的なカフェもあって、目の前はこの牛たちが放牧されてて開放的な眺めだった。
ここまでで既に1時間以上は歩いていたけど、この道を降りていけばブレッド湖に出るみたい。今日は天気も良くて湖の眺めもいいだろうし、、歩いちゃえ! と降り始めるウキウキな私。
途中途中かわいい村景色でポカポカで永遠と歩けそう!
湖についたらお城に登ってみた。ここもまたハイキング。登り坂。
途中ちらちら湖が見えてすでにワキャーっとなりつつも最後まで登り、城の敷地に入った途端にケーキを買って休憩。ぜったいにカロリーを使った分だけ摂取する女。
お城からの景色もまさに絶景。街並みも大きな湖も同時に見渡せる。
美しい景色とお城の中をぷらぷらしてたらワイン屋さんも見つけて、しかも蠍のパッケージのボトルを見つけてついつい買ってしまった。
そのあと前日のカウチサーファーと合流してその人1番のおすすめの場所から湖を見ることになったんだけど、これが大変だった。
「近いから登るのは簡単」と言われてほんの数分歩く程度に思っていたのが大きな間違いで、40分くらいまた石ゴロゴロの険しめの道を登らなきゃならなかった。
それでなくともすでに散々ハイキングをした一日、登りながらもう膝がふるえてて何回も「あーーー!!!」と叫んで気合を入れないと進まないレベル。
ザグレブで秋になってきたから買ったブーツがとにかく重い。とにかく滑る。でも気をつけて登るにはもう足が限界気味。それでも気合の発狂。
通り過ぎる降りてくるひとたちに「もうちょい!almost!」と励まされる。
----つづく
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