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うぶごえ

真白のキャンバス
浮かぶ感情の螺旋
誕生を待つ 日々を過ぎ去る風 木々のざわめき
耳澄まし 触れる輪郭は繊細で歪だが未熟であるが
故本質を見抜く 目の前に立つ君のハァトを射抜く
リズムをとる空白のなかで何処に辿り着くゆく川の流れ
眺めてアレコレふっと気付く 少しずつ君を抱き寄せ
色彩を帯びた何かの暗号 確かめるようきつく抱きしめ
分かち合いたいと思うのはなぜ
内面を抉る衝動が爆ぜる
幾度重ねた応答の果て
生まれる言葉 今、今

形式化された音を出す
渇いた世界に扉を閉ざす
投げ棄てて気にもせずにいた
ことば深い海の底にいた
無意識が支配し簡略化してる
思考 抑圧 交差する視線
色彩を消した何かの暗号
言葉に生れず朽ちてゆく赤子
だが、誰かが、ドアを叩く
鼓動が、心の奥届く
よろこびもかなしみも駆け巡るからだ
ばらばらだった 今 自分新た
揺蕩う思い掬っては消える
逃さないよう記してゆく文字へ
ありのままの自然で生まれはじめる
感情が向かう道の続きへ

今、この瞬間に我が身を捧げる
細胞よ巡りふんだんに騒げ
循環を重ね零れた音
うぶごえあげるうぶごえあげる

そしてまた、
うぶごえあげるうぶごえあげる
よろこびかなしみ
きみだけのことば


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