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第一志望企業の第一志望部署を1年で退職した話。

こんにちは。千尋です。
この度、新卒で入った会社を退職しました。

始まりと終わりの、春。
1つの区切れ目となるこのタイミングで、
初noteを書いてみたいと思います。

この1年を振り返って


非常に有意義な1年だった。世間一般的には「1年で辞める」というと「早すぎる」「合わなかったのかな?」と思われそうだけど、私の場合、最高に最高な環境を敢えて離れるというパターン。だって、第一志望企業の第一志望部署。神すぎる上司と神すぎる同期に囲まれていて、とても恵まれた新卒時代だった。

なぜ辞めるの


では、なぜ辞めるのか?それは、起業するため。
私はいつどんな時も、「沢山の人に価値を残してから死にたい」という夢を叶えるために行動してきた。病気になり死を意識した5歳の時の私が抱いた夢。
しかし、無能で凡人な私はその距離を埋めることができず、挑戦しては失敗を繰り返してきた。大学時代も法人登記する予定が、好奇心の赴くままにあれこれ夢中になっていたらタイムリミットが来てしまった(もっと俯瞰しようね、でも無駄じゃなかったから良しとする)。

そんな私に、転機が訪れたのは、大4の秋。共に挑戦してくれるという優秀なエンジニアに出会った。『インターネットを通して、かつて応援してくれたファンの人達やもっとたくさんの人に価値を届けるサービスを作って、恩返しがしたい』『理不尽な仕組みを淘汰して、輝こうとする人が報われる社会にしたい』というライバー時代に抱いた夢を、今なら叶えられるかもしれない。同じ船に乗ってくれとエンジニアを口説いた。それからは内定辞退も視野に入れつつ、飛び込み営業をしたり先輩起業家やVCの方にお話を聞いてもらったりしつつアプリを作った。しかし、右も左も分からない無能な私は自信がなく、結局就職を選ぶことに。アプリってただプロダクトを作ればいいだけじゃない。全ての武器が揃って初めてスタートラインみたいな産業だから、広告代理店に一旦入ってマーケティングから学ぶことにした。(この選択は間違っていなかった。)

そして、この一年は、会社で学びつつ、趣味でインスタマーケをしつつ、起業家に会いつつ、イケてる企業研究をしつつ、ニュースを読みつつ、本を読みつつ、何のために誰のために何をどうやるのか考えてきた。

ある意味、とても辛い一年だった。遠回りしてる自分が惨めで仕方なかったから。同世代の起業家は挑戦しつづけているのに、新しいサービスはどんどん生まれていくのに、自分はまだスタートラインにすら立てていなくて。昼間は本業に夢中だけど、ふとした時に考えるのは事業のことで、寝る前はいつも悔しくて死にそうだった。これからは、有り余るエネルギーを夢の実現のためだけに使いたいと思う。

一度就職して良かったこと3選

①学べた
社会人基礎的なところから始まり、広告運用やクリエイティブ制作、コンサルなどを経験することができた。毎日数値と睨めっこする中で、どんな人がどんな気持ちでどんな行動を取るとどんな結果になるのかというユーザー視点が身についた。また、1年目から仕事を任せてくれたので、PDCAサイクルがどんどん早くなった。特にクリエイティブ制作なんかは1本3分(これは社内1の速さ)、軽い入稿なんかは10分くらいでできるようになった。効率化の力って計り知れないなと思った。

②普通の会社員や組織がどういうものか分かった
実務以上に価値があるのはこれだ。入社するまで、普通の会社にはどんな人がいて誰がどんな風に動いているのか何も知らなかった。というのも、周りの大人は皆悉く経営者という環境で育ち、大学時代も異端な過ごし方をしていたため、スタンダード会社員というのはずっと未知の世界だった。知らないことほど、怖いものはない。敵の正体を知らずして戦うことなんてできないのだから。でも、この1年で、評価を得たい会社員の気持ち、理不尽を受け入れる会社員の気持ち、色んな気持ちが分かった。また、どんなマネジメントだとどうなり、どんな経営だとどうなるのかという本で読んだようなことを実際に肌で感じることができたのはとても意味があったように思う。
総じて、お給料をいただきながら、学ばせていただけるのは、ありがたくて仕方なかった。


③会社員としても働ける自分がいると分かった
私は、会社員としての自分に期待してなかった。小学生の時はいじめられたし、飲食バイトでは出来が悪くて注意されまくったし、考え方は生意気だった。就活をした時も、既存事業に見向きもせず、実績もないくせにこんなサービス作りたいから新規事業を担当させろとうるさかった。当然そんな生意気な就活生を雇う企業はなかなかなかった。何様だと人事を怒らせたこともあった。組織ではきっと無理だろう。ちょうどその頃、ライブ配信で全国の人と心を一つにしてみてこの人たちを幸せにしたいという新しい夢ができたので、大手芸能事務所を受けまくるにシフトした。いくつか受かった。でも、タレントとしての自分のちっぽけさを思い知らされたし、ビジネスサイドに回らないといけないと思った。結局、一旦就職することにした。起業も芸能も就活もどの道も真っ暗。周りは内定出始めてるしいよいよヤバい。だから、一旦丸くなって就活してみた。すると、順調に内定が増え、"弊社"でも働けることになった。ここなら会社員として心中するのもありかなと思えた企業だったので本当に嬉しかった。そして、実際入ってみると、素敵な組織で、仕事も楽しい上に、こんな生意気な私を受け入れてくれて、それどころか凄い!って褒めまってくれた。心理的安全性が保たれていたので、業務は普通にこなせたし、意識高い行動も取れた。なんだ、自分は普通の会社員だって出来るじゃんと思えた。(まあ、これは環境が恵まれていたからに過ぎない。)


感謝


生意気な私を受け入れてくれた人たち、たった1年で辞めるという恩仇な私を応援してくれる人たち、貴重な意見や刺激をくれる人たち、何かあればいつでも助けるよと言ってくれる人たち、そして何より無能な私を信じて同じ船に乗ってくれるエンジニアに感謝したい。感謝したいじゃなくてしなくちゃいけないから、頑張らなくちゃいけない。


これから


これからは一生死ぬまで挑戦を辞めない。挑戦して失敗したって死ぬわけじゃないし、どんな高い目標だって諦めなければ達成できると本気で信じてるアホだから。
もう、あちこちにやるといって回って、成功しないと恥ずかしい完璧な土壌はできた。あとは、泥臭く。


もう何があっても逃げないよ〜〜!


p.s.数ヶ月後に読み返す自分へ
大口叩くのはいいから目の前の山を着実に登ってゆけ〜〜〜



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