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数学の勉強

今回は僕が受験期に最も苦労した科目である数学について話していこうと思います。一番の苦手科目でしたが、一番伸びた科目でもあります。同じく数学を苦手としている方の役に立てばなぁ、と。

何故数学が苦手なのか

プロフィールにも書いた通り、僕は高2の夏の時点で微分積分はおろか、二次関数すら怪しかったです。

中高は都内の男子校で、進度はかなり早かったです。次々に新しい範囲を習うので、ついていくのがやっとでした。定期試験は何とか乗り越えていましたが、次の範囲を習う頃には綺麗さっぱり記憶の彼方でした。そんな悪循環にあまり目を向けず(向けたくなかった)気づけば多くの人が受験勉強を始める高2になっていました。

これが僕が数学を苦手としていた最大の要因だと思っています。つまり、「そもそもちゃんと勉強したことがなかった」ということです。もちろん勉強するようになってからも伸び悩むことはありましたが、それについてはまた今度話します。

ちゃんと勉強をしたことがない故に数学が苦手だと思い込んでいる人は結構います。苦手を克服したいと思っている皆さんに向けて次にオススメの参考書を紹介していこうと思います。これさえやれば大丈夫、とまでは断言できませんが、少なくとも僕は実力が付いたと実感できた参考書たちです。高2の時は偏差値55前後をうろついていましたが、高3の終わりには60台後半をコンスタントにとれるようになっていました。

僕も受験生のころよく色々なサイトでオススメの参考書を参考にしていましたが、あまり使う時期、使い方について詳しく書いてあることは少なくて困ったのでそれらについても書いていこうと思います。

参考書を解くときの注意点

どんなに良い参考書を使っていても使い方が良くなければ成績は上がりません。とはいえ、誰でも成績が上がるような正しい使い方なんて存在しません。間違えた問題を解けるようになるまで繰り返す方法や、とにかく類題を数多く解く方法、人それぞれ解き方はあると思います。”自分にとって”いい参考書を見つけることが成績アップへの近道だと思います。

”合わないと思ったらすぐに変える”事は大事なことだと思います。一度決めたことだから、、と方向転換に後ろめたさを感じてしまう気持ちはよくわかりますが、合っていない参考書や解き方をいつまでも続けてしまうのは限られた勉強時間を考えると、あまり効率的ではないです。僕もなんとなくで買ってしまって自分に合わず結局使わなくなった参考書が結構あるのであまり人の事は言えないですが、だからこそ皆さんには買う前に自分が欲しい参考書のイメージを持っておいてほしいです。

オススメの参考書とその解き方

僕が個人的に成績が上がったな、と思う参考書を紹介していこうと思います。是非気になるものがあれば一度手に取ってみてほしいです。

・Focus Gold ⅠA、ⅡB、Ⅲ(ⅠAⅡBは高2~、Ⅲは高2三学期~、 基礎を固めたい方向け。)

僕が高2の夏に猛勉強した際に使っていたのがこのFocus Goldです。学校で配られていた参考書でしたが、見た目がごつくて分厚かったので課題で出される以外では解いたことがなかったです。しかし夏休みのほとんどを学園祭の準備とこの参考書に費やした結果、数学への苦手意識がなくなっていました。高2だったのでまだ数Ⅲには手を出しませんでした。

Focus Goldは青チャートのように、例題があってその下に練習問題がついています。章の終わりに難しめの問題が載っていたり、一番最後に入試問題が載っていたりします。手に取ってパラパラ見てみると問題数がかなり多く、今から始めるのはなぁ、と感じる気持ちはよくわかりますが、ここで朗報です。例題だけでかなり実力が付きます。僕ははじめ、例題を解いた後にその下にある練習問題、章が終わったら章末問題を解いていました。そのせいで、かなり時間に追われ、正直消化しきれていなかったです。そこで、途中で例題だけ解こう、と方向転換しました。すると、短時間で範囲を一周することが出来、一周する時間が早い分何回も解きなおすことが出来ました。それでは実際どのように使っていたか、例題だけを解く前提で紹介します。

まず、じっくり一周してみてください。せっかく例題だけに絞っているので、じっくり解いてみてどこが理解出来ていないのか、はっきりさせておくことが大事です。その為にも間違えた問題にしるしを入れておいたり、解説に書き込みを入れたりしておくと、もう一度その問題を解くときに役に立ちます。解けた問題においても、100%理解して余裕で解けた問題はいいですが、なんとなく解けてしまったと自覚がある問題についても同じことをしてみてください。次、同じ問題を解くときに前回のモヤモヤが晴れることは結構あると思いますよ。

一周解いてみたら、もう一周してみてください。かなりの問題数、全部もう一度解くのは、と思いますが、この2周目が一番大事だったりします。一度目で解いてみて、解けた問題、解けなかった問題があると思います。もちろん解けなかった問題をもう一度解くのは大事な事ですが、それ以上に、解けた気になっている問題をあぶりだすことが自分の苦手分野への克服につながります。僕は場合の数、確率がかなり苦手でしたが、問題を解くとなるとなんとなく公式を使って答えだけ合う、なんてことがよくありました。それで解けた気になっていましたが、2周目をしてみて本当に何も理解していないんだぁと思い、自分の苦手分野だという認識をするようになりました。

2周目が終わったら、あとは何度も気が済むまで解きなおすといいと思います。何周目かしているうちに、解き方を完全に理解してもう解き飽きる問題も出てくることと思います。そういう問題が増えてくれば数学への苦手意識は消えていくと思います。

ⅠAⅡBは高2から使っていて、高3になってからは数Ⅲの合間にⅠAⅡBの苦手分野をたまに解いていました。

ただ、この参考書の注意点として、これだけで入試を乗り越えるのは中々にハードだという事です。基礎はかなり固まりますが、入試で求められるのはそれらの基礎を応用できるかどうかです。その為には実戦的な問題を解く練習をしておく必要があります。

大学への数学 1対1対応の演習(高2~、応用)

受験生なら知らない人はいない程有名な参考書だと思います。基礎が固まってきたら解き進めることをおすすめします。数学の参考書にしてはかなり薄く、問題数も少ないので、周回しやすいです。各範囲から良問が厳選されており、解き方をマスターすれば多くの問題に対応できます。ただ、解き方に少しクセがあったりするので、一度で理解するのは難しいと思うので、やはり周回することをおすすめします。僕も何周かしたか覚えていないくらいやり込み、実力がついた実感がありました。

ⅠAⅡBは高2の秋ごろから、数Ⅲは高3に入ってから使っていました。問題数は少ないので焦らずじっくり解いて、一問一問吸収していってください。

大学入試攻略 数学問題集 河合塾 (高3~、 実戦問題)

そろそろ入試問題を解いてみたい、という方におすすめの一冊です。これは河合塾から毎年新しい版が出ているため、内容が古くなることがなく、近年の傾向に沿った良問が厳選されて載っているので、問題数が少ないことが魅力です。すべての分野の問題が掲載されているので、入試問題の数学を網羅的に解くことが出来ます。

高3の夏ごろから使い始めました。去年出された問題、という事で緊張感をもって一問一問解きました。あえて大学名を隠して解いてみて、解けた後に見てみたら難関大学だった時の快感はなんとも言えません(笑)。これは最後の最後まで使っていました。この問題集が解けるようになっていれば、難関大学や医学部に合格する実力は十分にあると思います。




以上が僕が受験期に使ってよかったな、と思う3冊です。ほかにも色々手を出したことはありましたが、やはりこの3冊に一番お世話になりました。これはあくまで僕が使ってよかったなと思う参考書なので、鵜呑みにせず自分の目で確かめてみてから使ってみてください。これら以外の参考書でも、これは自分に合いそうだな、と思うものがあれば是非解いてみてください!




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