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今は「なんで」に答えられなくてもいい

いつも他の人に「何で留学行きたいの?」と聞かれる。自己紹介で「留学に行きたいんです。」と言うと、決まってみんなが「なんで」を聞いてくる。私はそれにいつもうまく答えられない。

理由がない訳ではないのに、理由を答えようとするとどれか一つに決められない。言葉になる前に気持ちが先行してしまう感じ。留学に行ってこれから違う文化に飛び込むんだと思うと、とにかくたまらなくわくわくする。

けど、そんな自分がすごくふわふわしてるなと思う時もある。地元の友達に久しぶりに会うと看護師になるための国家試験の勉強を毎日頑張っていて、「で、結局何になりたいの?」って聞かれた時に、ああ私って現実見れてないのかなって感じる。留学に行ったところで遊んだ帰るだけだし、今は留学に行く人も珍しくないから就職にも役立たないよ、ということも聞く。けど、本当にそうなのかなと思ってしまう。

その人の人生における価値観は他の人には分からなくて、例え他の人が無駄だと言っても、自分の今の好奇心をそんな理由で潰してしまうことの方がもったいないと感じる。思い立ったらすぐ行動に移さないとそのうち思い立つこともなくなるかもしれない。それが本人にとって、その時は直接的に将来につながらなくても構わないと思う。その人の人生に彩りを添えて、振り返ればその経験に思いもよらない形で救われることもあるから。少なくとも私はそう思っていて、今はまだ無駄だったなと思うこともたくさんしてきた。けど、何かに夢中な時は無駄なんて考える余裕も与えないほど、一生懸命に「今」しか見ていない。

だから、今は「なんで」に答えられなくても、答えを探しながら進んでいけばいいんだと考えてる。どれだけ自分の中を探しても答えが見つからない時はきっと、まだ意識レベルの思いが心の中で何重にもベールで覆われている。分からないながらにも何かに夢中になって、どんどん進んでいくうちに「ああ、ようやくわかった」と視界が開けることもあるって考えている。

「今」の気持ちに耳を傾けて、先のことは考えるのは程々にして今の自分を大切にしてあげたら、もっと毎日にときめきながら生きていけるのかもしれない。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

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