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今観るべきドラマ「アウトブレイク―感染拡大―」。


4連休は特に特別なことをするわけでもなく、普段通り、ラジオの放送以外は基本的に自宅で過ごす日々。緊急事態宣言や東京アラートなどが解除された後も、新規感染者数が減る気配はなく、まだまだ不安は拭えず私たちの生活は未だ見えない敵に脅かされています。

そんな中、新型コロナウイルスを予言したと言われ注目を集めているカナダのドラマ「アウトブレイク ―感染拡大―」を鑑賞。

あまりにもリアルで、タイムリーで、まさに今の世界を予言していたかのような内容がとても興味深く、全10話をあっという間に1日で観終えてしまいましま。

驚くべきことに、このドラマが制作されたのは2019年8月〜11月、中国で初の感染者が確認されるよりも前。そして2020年1月にカナダで放送された。出演者や制作者たちも驚き、恐怖を感じたといいます。

日常の中で気付かぬうちに広がる感染、医療従事者たちの戦う姿、誤った情報による感染者に対する差別や偏見、恐怖に怯える人々を利用しようとする人たちによるマスクなどの転売、「私は大丈夫だろう」と自分本位に行動してしまう人々、それによって生まれるクラスターなど、奇妙なくらい現実に起きている状況と酷似している要素が多かった・・・。

ドラマの中の登場人物たちが何も知らずに、口を覆わずに咳をしていたり、同じグラスで水を飲んだり、同じものを触れたり、マスクをせずに診療をしている医師がいたりと、「ああ、これ、いま感染したな・・・」と思うようなシーンがたくさんあって、改めて日常の小さな行動が大きな影響をもたらすんだなと実感しました。

未知の感染症の恐ろしさはもちろんだけど、それ以上に感染症を他人事として捉えてしまっている人や注意が足りない人たちの身勝手さが浮き彫りになっているように感じます。

ドラマの中では、最終的に感染源を特定し、終息宣言をしているけど、私たちの現実世界には未だ新型コロナウイルスの感染が広がっています。

感染しないために、感染を広げないために、ひとりひとりが当事者意識を持ってちゃんと向き合うことの大切さを改めて感じることができたこのドラマは、新型コロナウイルス感染症と戦ういま、多くの人たちに観てほしい作品です。


武藤千春


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