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諸説をあーだこーだと議論したい


神戸に住む祖父に、使っていなかったタブレットを渡し、そのタブレットにU-NEXTのファミリーアカウントを入れたところ、「これ一台でこんなにも色々と観れるんか!」と感動し、毎日のように歴史に関する番組やドラマを観ているらしい。

歴史好きな祖父は、時間を見つけては遠足と称し、全国各地の城や宿場町など、歴史スポット巡りをしているのですが、このコロナ禍でいくつもの予定していた遠足が中止になり、時間を持て余していたということもあってか、まるで水を得た魚のように歴史のことを日々探究しています。

そんな影響もあり、もともと歴史に興味があったわたしも最近は毎日歴史のことで頭の中が埋め尽くされています。ここ数日は2000年〜2009年に放送されていた「その時歴史が動いた」や「英雄たちの選択」をひたすら鑑賞。歴史のターニングポイントとなった"その時"にフォーカスして、そこに関わる人たちの行動やその時の心情、そして"その時"に至るまでの背景を再現映像などを交えながら専門家とともに紐解いて取り上げているのでとても面白い。その他にも大河ドラマを観たり、本を読んだり、podcastを聴いたり、YouTubeを観たりしながら、様々な諸説を調べたり、あまり詳しくない時代や人物について学んでいまく。学んでいるとは言っても、まだわたしの中には大河ドラマをここ5年くらいで観て得た知識しかないので、祖父や膨大な知識を持っている歴史好きの方々には到底及ばないのですが・・・。

歴史というのは本当にミステリーの数々で、諸説とは言っても色んな人の想像や気持ちが入り込んでできあがったものばかり。またその出来事を見る立場によっても記録の残し方や描き方はだいぶ違うし、時間の経過とともに変わってきたものもあるので、信憑性が低いものも多い。

たしか、中田敦彦のYouTube大学でも「これ5秒に1回は"諸説あり"って言わなきゃいけないよね」と言っていたほどだし、わたしも日々母親からの質問に答える時、「これは諸説あるんだけど、一説によると・・・」と毎日のように言っている気がします。

諸説とはなんとももどかしい気持ちになるけど、でも、諸説あるからこそ、あーだこーだと想像することができて、より深く知りたいという気持ちになるのです。

そして、諸説を知り、自分なりの解釈をして、その時を想像するためには、やはりその出来事を知ることはもちろん、時代背景や人格なんかも知る必要があるのだと思います。

ただ歴史の流れや知識を得るだけでなく、わたしも祖父のように、教科書には載らない色んな諸説をあーでもないこーでもないと議論し合えるくらいになりたいなぁと、今日もわたしは歴史マニアへの階段を一歩ずつのぼっていくのです・・・


武藤千春

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