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柔軟に、寄り道の時間を楽しむ


朝、ブラインドを開けると久しぶりに青空が広がっていました。晴れた空に浮かぶ白い雲をじーっと眺めていると、ゆっくりと動いているのがわかります。

愛犬たちを部屋から出し、窓を開け、外の空気を部屋と身体に取り込んで、1日がはじまる。

こうして時間の流れをゆっくり噛みしめて感じるようになったのは、東京と長野での二拠点生活をはじめてから。

10代から20代前半は、常に時間に追われ、「バリバリ働かなきゃ!」「できる人にならなきゃ!」と謎に自分にプレッシャーをかけて過ごし、思考や心が休まる時間はあまりなかったような気がします。「やりたい!」と思ったことは、確実にカタチにするために、寝る間も惜しんで取り組んだこともたくさんありました。

今思えば、「やりたい!」と思った時が一番ワクワクした瞬間で、達成する頃には他者からの評価は得られるものの、心身ともに疲れ果てていたことが多かったような・・・。

20代も半ばになり、「働き方」だけに集中するのではなく、「生き方」そのものと向き合って自分の毎日をより豊かなものにしていこうというマインドになってからは、目標を達成するためだけの道のりより、柔軟に、「今こうしたいからこうしよう」っていう寄り道する時間をどんどん楽しめるようになってきました。

もちろんベストは尽くすけど、ただがむしゃらに努力するのとは違う。一生懸命に今この瞬間を楽しんでしまうことこそが大切なのだと感じます。

1分1秒はあっという間に感じることが多いけど、ゆっくり時間を噛み締めて、時間をかけて空気を吸ったり、時間をかけてご飯を食べたり、時間をかけてお風呂に入ったりしてみると、時間がとても長く感じるし、心が満たされる時間も増えていく。

といいつつも、やっぱりたまには時間を忘れるほど、何かに夢中になることもあるかもしれない。そんな時は、ほどほどに熱中しながら、寄り道する時間を楽しんで、自分の気持ちや今目の前にある時間との距離感を大切にしていきたいなぁ。

寄り道、脇道、回り道。しかしそれらも全て道。

これはアニメ・プリキュア(2012) の中で登場したセリフ。こんなに良いこと言ってたのか!
成功への近道を選ばずとも、幸せになることはできると、自分らしく歩いていく覚悟を決めた時の言葉だそうです。

いつ何が起こるかもわからないし、明日のことさえも誰にもわからない。だからこそ、想像できないことが起きても、それを楽しんでいくことで、より人生が鮮やかに、深みや面白さが増していくんじゃないかな。


武藤千春


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