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【あとがき】というか【削ぎ落したものたち】

突然ですが、3月末に内定承諾し、その数日後に書いた内定理由の記事が、7ヶ月経った今、公開されました。(??)

本来なら書きたいこと全部、今日公開された記事に載せるべきだと思うのですが、書いてみたら6000字という数字が出てしまい、ビビッて止めました。

今回の記事では、その溢れてしまった分や、公にするにはちょっぴり恥ずかしい胸の内を公開しようと思っています。

公開された記事はこちらです↓

大好きなものほど、選択するには勇気がいる

2年間インターンしていたのに、しかも選考開始するの早いのに、なんで3月末に内定が決まったの?

色々な人に言われたように「早くインターン先で内定もらいなよ」という言葉を真に受けなかったの?

もしかしたら、思うかもしれません。

私には「ここがいい!」とすぐに決め打てるだけの自信がありませんでした。自分の「好き」という気持ちに自信がなくなるくらいに好きだったからです。

憧れていて、何度も何度も夢に出てくるくらい大好きなものをいざ目の前にすると「本当にこれでいいんだっけ?」と思ってしまうのと同じ感じ。

似た体験をしたことがある人、同志です。

色んな考えがよぎるんです。

「大好きだから、『妥協だな・諦めだな・楽したいんだな』って思われたくない。」
「私と同じように大好きで選考を受ける学生が私を見たら、きっと嫌な気持ちになるだろうな。」
「そもそも『この選択であるべき理由』を伝えられないと、選択するのは申し訳ないんじゃないか。」

じゃあ、どうするべきか。
私の答えは、
将来の様々な可能性、進路の形、様々な企業や所属先を知った上で『インターン先であるべき理由』を考える
ということになりました。

だから大学3年のうちは、
NPO法人を設立し、NPO法人の形でビジネスにする方法を考えたり(まだ諦めてはない)、
大学院進学についてや、実際に自殺に関する研究をしている教授や先生たちがどんな人か調べたり、
企業の短期インターンや早期選考に参加してみたり、
色んな事をして、自分の将来を模索しました。

嫌いな自分だから、未来が怖くて、自信がない。

でも、新しいことを違和感を感じるまま、続けている自分のことが信じられなくなって、色んなことを難しく考えてしまいました。

元々自分自身のことが嫌いで、信用できないから、未来を作ることも、大切な時に自分の直感を信じ切ることもできないんです。

だから私は、物事に意味や理由を求めるし、直感の通り動きたいけど、その直感を言語化しないと、動くことができないのです。

人生とは何なのか。
生きる意味とは何なのか。
どうして生きないといけないのか。
なぜ人は働くのか。
なぜ「好き」という感情が理由になるのか。

昔から(今も)答えの無い事柄にばかり、意味や理由を求めるような日々でした。何も考えず「生きる」ことに自信がないからです。

自信がない故に、違和感を感じ続け、様々な将来の選択肢をぐるぐると体当たりで当たっていく感じ。

でも1つ言えることがあります。それは、様々な意思決定をしてきた先人たちを知ってきていたからこそ、就職に固執せず色んな進路を模索できたのは、私の中では救いだったということです。

大切な居場所「ヒカリテラス」

そんなグルグル期の中でも、私にとって何を代えてでも譲れないものがありました。それがヒカリテラスです。

高校3年の時に立ち上げてから、どんな選択をする時も第一に考えてきました。
何故ならヒカリテラスは、私にとって私の生きる意味を創造するものだからです。

自分の生きる意味を、私が苦しんできた社会問題を解決することに落とし込んでいるから、それを叶える舞台は絶対必要なんです。

ただ、舞台だけでは叶えることができません。舞台に立ち続けるには、私という人間を日々見つめて、どこに立つべきか、そこに立つにはどのような能力が必要かを考え、アップデートする必要があります。

今のフェーズでは、「社会で求められる人間になれたよ」という実績(を得るための土台)でした。

だから私には、ヒカリテラスと〇〇という2つの環境が必要だったのです。

でも、この私の考えに理解を示してくれる場所は少なくて、大抵は「会社に1番リソースを当ててくれない学生は、どれだけ優秀でも採りたいと思えない」と言われてしまいました。

また同情されたり、逆に尊ばれたり。
中々思うように伝わらずに苦しかったです。

でも、そのように苦しい思いをするということは縁がなかったんだなぁと納得することができました。

違和感に納得して削ぎ落していく。

自分の中で大切にしているもの、そして大切なものを守るために必要なものが私の中では重要な要素でした。

その要素に対しては頑固に、トコトン自分の大切なものを守るようにしてきました。
すると、違和感であるものがはっきりとわかるようになり、「どうして違和感なのか」という釈然としない疑問に対する答えが見えるようになってきました。

大切なものを守るために必要なものは?
その必要なものはどうすることで得られるんだっけ?
そのアクションができる環境ってどんな環境なんだろう?

ノートに書きなぐったり、お風呂の中で何時間も考えたりすることで、自分の大切なものにとって重要なことを見つけていきました。

このタイミングが、3次選考の資料を作っている時期だったんですけどね…笑

でも、もう1社の選考も進んでいました。だから削ぎ落して、選び取っていく必要があって……、私はここではじめて「インターン先を選択するべき理由」にたどり着けた手掴み感を得らえました。

だから自信を持って選考を受けることもできました。

結局2分の1にならないと、自分の「好き」「ここが良い!」という直感に自信を持てなかったのですが、
今思えば、1年間で様々な未来を知って、選んだことは、私にとってすごいことだと思っています。

未来を見ることは怖い。でも大切なことがある。

私は将来を考えることが何よりも怖いことです。中学受験の頃からそうでした。

高校受験も、大学受験も、
「今が終わったら、このままゲームオーバーで、また1からやり直しなんじゃないか。」
「この先の未来なんか、ないんじゃないか。」
と考えてしまうほどには、将来を考えることが何よりも怖いことでした。

何歳まで生きるんだろう?
何十年も私は生きていけるのだろうか?
今でもそんなことを考えて、それも嫌になって今に熱中して生きています。

そもそも、今は悲観的にならないように、自己決定権で生死に関する自己決定ができない理由として挙げられていた「生きることが人間の最大幸福」という考えについて、考えながら生きています。

そんな私が1年間も、色んな未来の可能性、選択肢を見て、考えて、選択してきたことは、ありえないくらいにすごいことだと思います。

きっと周りから見たら、当たり前のことかもしれないけど、
自分の大切なものに誇りを持って、怖い将来を見つめて、進路を選び取ったことは、
恐怖より大切なものを思う気持ちが勝ったから得られた成果だと考えると、私はすごいことだと感じるのです。

2年以上にもなるインターン生活で、様々なことを学び、得てきました。

その中でも「私には『こうありたい』『成し遂げたい』という信念を持って、達成するために様々なことを乗り越えられる力がある」と掘り起こし、見つけられたことは、大きな成果でした。

もちろん見つけられたのは、インターン先の社員さんが一緒に掘り起こしてくれて、「ここにあるよ!」とヒントや答えを教えてくれたからです。

だから、感謝してもしきれないんです。

記事を公開して今思うこと

ここまでは、就活の順を追って心情だけをひたすら書いてきました。この1年でどんなことを考えて、その結果を自分の中でどう評価しているのかって感じで。

ここからは、公式に内定理由の記事が公開された今思うことを書きたいと思います。

まず、この記事自体が結構前の記事なんですよね。大まかには変わっていないけれど、今の方が理由とかは明確です。

インターン先の会社全体というか根幹にある考え方が好き、実直にトコトン向き合って、真っ芯を捉えようとする仕事のスタンスが好き。

であったり、

「自分の考え、あなたの考え、違っていてもいいね」と言える人、自分の生き方に誇りを持っている人、持つために努力をする人が多いところが好き。

であったりは変わりません。

でも「福井ちゃんもわかってると思うけど、そんなに『いい会社』じゃないんだよ。なのにどうしてなの?」と聞かれた時の答えは、今の方がもっと明確に答えられる気がします。

何を『いい会社』だと定義し、どうすれば『いい会社』になるかを考えて、作っていく道のりを一緒に歩みたい

というのも事実です。

内定式の帰りに話した
「2年間インターンをしてきたはずなのに、まだまだ会社のことを知れていない。だからやり残しがある。」

というのも事実です。

私は理解をしたいし、共感をしたいんです。
色んな知識を付けることで理解はできるけど、共感をするには相手との共通認識を作らないといけないと思っています。それが私にとっては経験です。

私には共感するための経験が多くないし、
会社全体の実直にトコトン取り組み、真っ芯を捉えるために向き合う仕事のスタンスが好きだけど、それを第三者の視点でしか知らないんです。

議論や対話の様子は何度も目にするけど、それも全て第三者で、当事者にはなれていない認識だったんです。

だから私はまだ会社のことを知らないから、もっと知りたい。共感できてはじめて会社全体の良さを吸収できる。と思ったんです。

……ヲタクですね。笑

そんなことを書いたら「知りきったら、その会社は楽しくないんじゃないの?」って言われちゃいそうですが、
世の中って面白くて、知れば知るほど、知らないものがあることに気付くものですよ……。

それに知りきったら、その次に、その知識をどう調理するか考えて行動することが大事だと思います。
個人的には、いつか行動した成果で、大切な居場所に還元し、より「良いもの」を作っていけたらなぁと考えてます。

きっと先には先しかないので、先に進んだときに、またその先のことを考えて、今の自分にベストな選択を選び抜いたらいいんですよね。

私が、頑張って選び抜いたから、今があるんだし、きっと大丈夫。
そう思って、これからも、ゆるやかにしなやかに頑張っていきますね。

それでは。







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