透明な豆粒
今朝採った豆をむいていたら、その中の一房から透明な豆粒が出てきた。
きらきらと光るまぁるい粒が、ひい、ふう、みい、よ。
数えなくてもわかる、四つ。
摘んでみると少しの弾力がある。
ぷにぷにさせながら光に当ててしばし観察。
結局、生で食べておなかをこわしたくなかったので、他の豆と一緒に茹でてしまおうと思った。
果たして茹でたら何色になるのか。
わくわくとしながら煮立ったたっぷりのお湯の中に、
緑色の豆たちと一緒に一気にざざぁっと。
そうした途端に気づいた!
透明な豆粒は、お湯の中で見えなくなってしまうじゃないか!
あわてて目を凝らすも、鍋の中はすでに緑一色。
ああしまった、一粒でも残しておくのだった。
茹で上がった豆たちは、いつもよりずっとホクホクと甘くて美味しかった。
豆用のシロップ入りだったのか。
わからないまま今日も、ドキドキしながら豆をむいている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?