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6月にクリスマスを思い出す🤡クリスマスボイス2019感想:0014



クリスマスにもらうプレゼントは大体申告制でした。
サンタさんを信じていた頃は手紙にして、サンタさんの正体を知った後は直接お願いして、自分の欲しいものをもらっていました。


改めて思い返してみると、自分はどうも人からプレゼントをもらうとき、あんまりサプライズでもらうことはなかったですね。
事前に何が欲しいかを聞かれて与えてもらうことが多かったです。


欲しがっていたかどうかに関わらず、思いがけない所からプレゼントをもらうのは、お互いにある程度信頼があってこそできる事なのでしょう。

さて、ジョー・力一さんのクリスマスボイス2019は、

思いがけないプレゼントをもらった。それはリスナーとライバーとしての今までの関係から、渡してもらったものだ。

聞き終わってまず一番に思ったことがそれでした。
このプレゼントだけは、力一さんしか渡せない本当にひとつしかない代物で、一人一人のリスナーに手渡してくれたように感じました。


それで今回の感想はあまり内容には触れず、代わりに自分が初めて力一さんの配信を観た思い出を交えながら語っていきたいと思います。

1:初見の思い出

僕がジョー・力一を知ったのは、去年の8月でした。

大体5分くらいの長さの【楽しい動画】と、20〜30分の雑談を編集した【配信まとめ(編集版)】を2ヶ月かけてちょこちょこと観てから、10月1日に初めてライブ配信を観たのです。
10月1日。
ピエロのファンはお気づきかと思います。

そう、お誕生日配信です。



シルクハットを被ったピエロのおっさんが

段ボール4箱分の誕生日プレゼントを開封し、

中身を実況しながらはしゃぎまくる様子を眺める、という初見ではさすがになかなか、テンションが追いつかない配信でした。

転校してきた日の放課後に、クラスの人気者のお誕生日パーティに誘われたようなものですね。



しかしながら、軽妙なトークでの実況もさることながらいつもは飄々としている力一さんが、一つひとつのプレゼントに感情むきだしに驚いたり喜んだりする様子は観ていて気持ちのいいものでした。

リスナーの方々も、丸めると納豆巻きに見える柄タオル50m×3本で計150mものラップなどユーモアを交えながら、ピエロの生活を支える品物を送っていて、普段の雑談配信を聞いて、何が必要なのかを汲みとり、プレゼントを考えて贈っていた事が聞いていて伝わってきました。
力一さんの人となりをまだよく分かっていないながらも、リスナーとライバーの関係が滲み出ていて、ほっこりした気持ちになりました。(自分にとっての初めて聞いた配信というのもありますが、その後もこのお誕生日配信はちょくちょく聞いています。)



ただ、内容以上に驚いたのが、

ピエロ、一年前のアーカイブと全然違うな?!

という、印象の変化でした。今まで2か月間見ていたアーカイブは、2018/9/11~2018/2/25までの初期の配信をまとめたものでした。その頃のピエロの印象は「すごい奴なんだけど、ちょっと近寄りがたい」感じで。

デビューした時期が誕生日と近くて忙しかったとはいえ、2018年の誕生日は雑談の中で

「あ、そうだそうだ。忘れてた。おれ誕生日だ、今日」


と一言で終わらせていたのです。(直後にチャット欄に沢山のおめでとうとお祝いされ、かなり照れてはいたけれども。)
それが1年後、プレゼントを両手に抱えてもうウハウハしているんですよ。

たった半年前の配信と比べて、空気というか温度が柔らかくなったというか。

例えるなら、買ったばかりの洋服ってパリッとしていて、着るとちょっとチクチクしたり、まだお店のにおいがしている。洗濯したり何度も着ていくうちに段々馴染んできたような。

…これしか思いつかなかったので、変な例えでごめんなさい。


2:一年間でどれだけ変化したか

ピエロ稼業がにっちもさっちも行かなくなり、バーチャルの世界で一旗あげようと飛び込んだピエロ。インタビュー記事にて「オーディションに落ちてたら映画のJOKERになってたかもしれない」と冗談まじりに話していた事もあるけれど、割と背水の陣だったように察します。

バーチャルの世界も出来て新しく、セオリーも何もなく、ファンの数も傾向も、流行も情勢もどんどん変わっていく。


今、結果として大舞台に上がっているピエロも、デビュー当時の状況では決してこの未来は見えてはいなかった。

芸達者でべらぼうに口がうまくて、狂言回しがうまくても、やっぱり最初のうちは先の見えない中、トガったりもしていた。


しかし同期のライバーさんや、リスナーさん達と交流も経て、すごいんだけどどこか近寄りがたくて、ピリッと静電気を走らせていたセーターみたいなところが、段々とやわらかくなっていったのかもしれません…。もう洋服に例えるのやめた方がいいですね。



これはあくまで新参者の自分が、何も知らないからこその話で、おおざっぱにまとめてしまっているところもあるかと思います。


ただ僕は、このタイミングで出会ったからこそ極端に感じた変化によって、この人生きてるなぁ〜。vtuberって面白いなぁ〜と思うに至ったのです。


これは単純な成長物語みたいに言っていいものではないと思うし、変化が全て、めでたしめでたしで良いものという訳でなく。自分が望むものよりリスナーを楽しませる為に優先した事や、封じたり縛りも含めた変化もあったのではないのかな。


楽しい事も苦しい事も、感動する事もつまらない事もきっとたくさんあったでしょう。


リアルタイムで大勢から反応が返ってくる世界で、変わらないわけがない。
でも、生きて誰かと交わり続ける限り、変わらずにはいられない。


間違いなく今を生きているから、一緒に同じ時間を過ごしたくなる。



生きているなぁ、と思えたこの配信が、今思えば「この人を追える限りは追いかけよう」と決めるきっかけとなった気がします。

なんだかんだいいタイミングで出会えたものでした。


3:プレゼント

クリスマスボイスの感想に戻ると、
中盤までは「あなた」さんとの甘めのクリスマスデートでありますが、
終盤、トラック6に渡されるプレゼントは「あなた」さんを超えてファンの一人一人に送られたメッセージ…と思わずにはいられないものでした。


初めて聞いた時に色々極まって、思わずヘッダー画像のファンアートを送ってしまったけれど、あんまり伝わらなかったかもしれません。

道化師のソネットは力一さんが自分のテーマソングにしてると話していましたが、自分も大好きな歌です。

きっと誰もが、同じ河のほとりを歩いている

という一文が特に好きで、その歌詞を添えて、足元から河が伸びているイメージで描いたけどもうちょっとがっつり伝えときゃよかったなぁ、と反省したからここで書いちゃいます。

あの頃は人にどう思われるかばかり気にして照れ臭くて言えなかったし、万が一察してくれていたら二番煎じでほんと申し訳ないけれども。


言葉なんて話した事の20%も伝わらないんだからストレートに言っちまった方がいいのだと、この半年、文章を書き続けてある程度割り切れたので、格好悪いけど後出して書いておきます。


 プレゼント、受け取りました。これからも同じ河のほとりを歩かせてください。



…そしてこれは、未来に繋がるボイスでもあります。

購入した12月から結構経ちますが、ピエロの驚くような状況の変化や、自分の生活の節目の時、事あるごとに聞いてます。


仕事がひと段落して止めていた息を吐き出した時。
大笑いしてからの、じんわりした幸せを感じた時。

悲しんだ後に立ち直ろうとする時。


その度に違った味わいが生まれる。
毎回感想を料理に喩えていますが、このボイスは「特定のこの料理」と例えるものでなく聞くたびに変化する感慨を味わっています。


きっとこれから何かの節目に聞くでしょう。







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