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仏壇から2年前のライブチケットが出てきた#4周年だからあなたのにじさんじを語ろう:0110

  

 どちらかといえば舞元力一はお香より焼き鳥屋の煙のにおいが似合いそうな二人組だが、観終わった後のチケットをわざわざ仏壇にしまっておくくらい楽しかったのだろう。(ただ今思い出すと、オタクは推しの祭壇を作ると言う話を聞いて、聞いたはいいが作るの面倒くさくて仏壇にしまっていた気がする。)

 2年前のことでかなり朧げな思い出だが、いつもスマホで聞いていた深夜ラジオが目の前で繰り広げられて、大勢の人間と笑いながら聞くライブを初めて味わった。

コロナ禍の前だったから口答で質問あり、お便りやツイートを読んで回答しつつ、賑やかな笑い声と拍手のあるいいライブだった。舞元さんは直近で風俗についてリスナーからお便りを集める企画をしてヤバさをいじられていたし、一見隙のなさそうな力一さんはボイスの制作をすっぽかしそうになって、割と抜けてる一面を明かした。あれ、ヤバい話しか覚えていないな。

お茶漬けが美味しかったのと、トイレの位置が分からないで迷子になった。いい思い出だ。



さて。この記事は、

【#4周年だからあなたのにじさんじを語ろう】

に宛てたものなのだが、箱推しで広い視野があるわけでなくバーチャルライバーに深い知識があるでもないので、Twitterで見かける #あなたのにじさんじはどこから ? も交えた記事を書くことにした。

 にじさんじとのファーストコンタクトは、明確に覚えている。

 この切り抜きだ。


 古いアニメの名シーンを見ている時にYouTubeのおすすめに出てきた。
 人に勧められたわけではないから全くの異文化で、
ひとりでにしゃべくるアニメキャラクター達がバラエティ番組を作っているのだという認識だった。
 リスナー(とライバー)から集めた緑仙くんの為のラップを批評してるのだな、ということ以外最初から最後までよく分からないままだった。
 たじたじになりながらなんとかコメントするライバー達、冷静に引いてる緑仙くん、一切知らない人達だけと、すごい熱量のファンに愛されてる人なんだなぁ、と感心したし、このプロっぽいリスナーのラップは今でも聴いて元気をもらっている。


 僕のにじさんじとの出会いは、「にじさんじを愛するリスナーとの出会い」でもあった。


 ここから、ひとりでに喋るアニメキャラ達の切り抜きがYouTubeのオススメに出るようになった。切り抜きひとつ見るとオススメに30個出てくる。
 流し見していたが、この動画をきっかけに明確にハマる事になる。


 僕の一推ししてるライバーとのファーストコンタクトが、この悪夢2であった。

 幼い喋り方の悪魔。儚げな女子高生。そしてピエロ。
 もう純度100%、ガッチガチにホラーアイコンのキャラクターと思い込んでいた。
 この後自動再生で百面観音のピエロが「コーンに〜生まれ〜た〜…」とか歌ってる動画が勝手に流れ出したが、途中まで呪いの動画だと思っていた。


 この出会いから一体どうしてここまでハマったのだろう。呪われたのかもしれないしきっと一生分からない。

 ともあれ、“何か”にハマって多趣味ではあった僕は、初めて“誰か”にハマった。

 しゃべくりをひたすら聞いたり、ムカッとしたことを言われたら「ふざけんな!そこは極太マッキーだろがい!」と独り部屋で突っ込んだり、ピエロが好んで食べている納豆の研究も始めてみた。(知った直後の配信から始めたので、ファン歴=納豆研究歴でもある。)
 謎のメロン味説については成分証明はできてないが、変人が奇人に影響を受けるとロクなことにならないという証明はできそうだ。(もう成分証明は難しいから、よりメロン味っぽいひきわり納豆を開発しようと思う。)


 全部のアーカイブを網羅しているとか、毎回欠かさず配信見ているとかは全くできない、仕事上、あまりリアタイができるリスナーではなかったものの、アーカイブを見たりファン向けのグッズを買ったり、noteでちょいちょい感想を書いたりした。


 待ちに待ったライブを見に行くこともできた。



【いいファンでいるよりは友達の方がいい】

 “誰か”にハマる影響は、良くも悪くも大きかった。
 にじさんじとの出会いは、「にじさんじを愛するリスナーとの出会い」でもあると書いたけれど、この2年ほとんどの悩みは、どうしたらいいファンであれるかだった。


 距離感の近さにモチベーションが上がったり、想像以上にこちらを見ていることに責任や罪悪感を感じたり…、いいファンでありたいと思う一方で、自分を知って欲しいに気持ちが傾きかける。
 そして「いいファンでいたい」という気持ちすらも、自分をどう見てもらいたいかという真実に気づいて、凄まじい自己嫌悪に陥ることもあった。


 そういう時助けてもらえたのは、冒頭のプロっぽい緑仙ラップを始めとする沢山のファンアートだった。


 特に僕は、配信やライブの感想など、noteでにじさんじファンが書く記事を読むのが好きだ。
 Twitterの140字では書ききれない熱量に触れられることができる。
 文野環を観察する記事、椎名唯華のファンサーバーの運営記事、鈴木勝や黛灰への考察記事、緑仙のプロデュース戦略をまとめた記事、雨森小夜への応援記事を読んで、リンクのアーカイブを試聴したりした。箱推しでないコンプレックスはあるものの、沢山のファンのおかげで、僕もライバーを知ることができる。コラボ企画でnoteから知ったライバーを観ると嬉しい気持ちになる。


 タグをつけずに、推しへの愛情やファンとしての悩みや葛藤を書いた文章にも助けられた。それらは、ぐちゃぐちゃの泥のような感情から一つひとつ言葉を掬い取るしかなくて、それでもどうにか言語化してより良い関係を築きたいと、真っ白な画面に打ち込まれていた。


 2年経って、ようやくこう思うようになった。
「リスナーとライバーがいい関係でいられるために、僕は何ができるだろう?」
 
 とどのつまり僕にとってのいい関係は、友達でありたい。
多分、この言葉に眉を顰める人もいると思うが、友情という言葉が綺麗すぎるからだろう。
「友達だろ?」という言葉で関係を差し迫ったり、自分の都合を押し付けたり、リアルではそんなことばかりだからだ。

 ただ、コンテンツだとして消費しているのだと斜に構えているより、僕が勝手に友達だと思ってるのでいい。
 友達だと思うなら、相手の考えている事、やりたいことを知って応援したい。
 
 4周年…僕にとっては2年だけど、
 ライバーをにじさんじを知り続けたい、関わり続けたいと思える日々だった。

 僕の知らない道のりも、大変だった道のりもあったと思うし、きっとこれからも知り得ないことだらけなのだろうね。あくまで1ファンの視点で、見続けていきたいと思うよ。
 
 一つだけにじさんじにお願いがあるとしたら、これからも好き勝手にはちゃめちゃでいて、そして自由に変わり続けて欲しい。

 僕は僕で勝手に好きなとこ見つけて、にやにやしてるからさ。

#4周年だからあなたのにじさんじを語ろう
企画立ち上げのReiRainさん、素敵な企画をありがとうございました。

 4年古参から、にじさんじ知って1日の人まで、誰でも書ける企画です。
 僕もあなたのにじさんじを読みたいので、興味があれば是非。



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