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chigi
2019年9月18日 00:12
これは個人的な感覚なのですが……。「空ろ」は文字通りからっぽのイメージ。「虚ろ」は透明なもので満たされているような感覚を抱きます。この“透明なもの”というのがまた、説明しがたい。透明なもの、ではあるけれどどこか歪んで屈折しているような、明瞭な像を結べずに、薄らぼんやり微かに何か滲んでいるような、淡く儚くけれど重苦しいような……。あと、「空ろ」はからからに乾いているけれど。「虚ろ」
2019年7月16日 23:59
どうも、昔から「愛」という言葉には苦手意識があります。自分ではまず用いません。ただ、これが「恋愛」「愛情」といった熟語になればそうでもないんですよね。単体の「愛」だけが、どうもむずむずする。不思議。でも、「愛しい」「愛でる」「愛らしい」「愛しむ」といった言葉はしばしば使います。音の響きや雰囲気が好きなんだろうな。中でも「愛しい」は頻繁なほう。その気持ちが強いと「愛おしい」を用いたりもします。こ
2019年7月15日 23:26
人生で初めて読んだ本って何だっただろう。ふと思い立ち、記憶を辿ってみました。たぶん、保育園で教材として使われていた、ことわざの絵本です。わたしは家でも、それを熱心に読んでいました。鬼のイラストとともに、「おにのめにもなみだ」と書かれた裏表紙をよく覚えている。他にも保育園にあった本、家にあった本を読んでいた記憶はあるので、小さなころから本が好きだったんだと思います。おそらく、わたしは「言葉
2019年6月29日 18:01
「××の新商品食べたんだけどさ、不味くって不味くって」コーヒーをお供にしての、談笑のひととき。ふいに飛び出したその言葉に、わたしはギョッとしました。さらに、食べたことがない人に念押しするように「あんな不味いもの、食べちゃダメだよ」と続けるのを聞いて、口を挟まずにはいられなかった。「わたしは好きだけどな。でも珍しい組み合わせだから、オーソドックスなものがいいひとには、合わないかもね」あ