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この世でいちばん大切な人を亡くした #2
人が生きて行く上で、他者との関わりは無くてはならないものです。とはいえ、それは人生のステージに於いて少しずつ意味が変わっていきます。友人や恋人、パートナーに求めるものは、例えば10代の中学生と30代の既婚者では、大きく意味が違うでしょう。
人間は年を取っていくと、どんどん悲しい思い出が増えていきます。その多くは、離別による悲しみから来るものでしょう。
たとえば私は、千葉県の京成線沿線に、悲しい
この世でいちばん大切な人を亡くした #1
私は、愛していたその人のことを、パートナーと呼んでいました。
私のパートナーは、10代の頃から長いあいだ精神疾患が続いており、特に双極性障害(Ⅱ型)に苦しんでいました。双極性障害とは、一昔前は躁鬱病と呼ばれていた病気です。ちょっと聞くと、躁があるぶん、ただの鬱病より良いのでは無いかと思いがちです。しかし違います。双極性障害は、ひとたび鬱が訪れると、躁の時におこなった数々の行動を思い返して自己嫌悪