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籔谷智恵
2021年3月26日 10:28
先日、漆掻きをしている漆芸家の話をきいた。漆というのは、ウルシノキが傷口を保護するために発出する、かさぶたになる液体だという。人は人為的に木を傷つけて、その傷口から漆を掻きとる。全部とりきってしまうと枯れるので、枯れないように、かつ6月から11月のシーズン中、ずうっと漆が出続けるように、それぞれの木の個性に合わせた掻きかたをするのが、漆掻きの技なのだという。漆掻きを終えた冬、ウルシノキは倒
2021年3月18日 09:40
猪を解体するのにずっと川にいたとき、川をとても不思議なシステムに感じた。雨は１週間くらい降っていなくて、その日も良い天気だった。でも、川が流れている。ずうっと途切れずに、水が流れていく。この水はどこから？山の標高はさほど高くなく、解けない雪があるわけでもない。ダムもない。それでも山は水を湛えていて、水が滲みでてくる。水は川になって、流れ続ける。なんだこのしくみは。すごいな、と思った
