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日焼け止め塗り直し問題について

こちらは補足的な内容となりますので、まずこの記事

をお読み戴けると、よりわかりやすくなると思います。

まあわたくしもそうなのですが、この時期は特に
「日焼け止めを塗ってくれ」と騒いでいる人が多いですよね。
そして「塗り直せ」と煽って来る人もいますよね。
それでわたくしは思うのです。「この人おじさんなんだろうな」と。
あ、失礼しました。「普段メイクをなさらない方なんだろうな」に訂正させて下さい。
だって、メイクをしていたら
顔こそいちばん守りたいのに日焼け止め塗り直せなんて簡単に言わないでよね、実際どうすればいいわけ?
と思ってしまいますよね。

ご安心下さい。既に研究済みですので、このあと具体的な方法を書いていきますよ!

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その前に、SPFの数値の事を説明させて下さい。
え~、日本化粧品技術者会誌13(2)、20-28、1979「日やけに影響する生物的物理的要因について」によりますと

日本人の平均的な肌色の人が何も塗らない状態で真夏の晴れた海浜にいた場合、約25分でサンバーンを起こす

のだそうです。(※サンバーンとは紫外線B波による皮膚の炎症の事です)

で!SPFとは、この25分をどれぐらい延ばせるかという数値なのです。
つまり、SPF30の日焼け止めだと
25分 × 30 = 750分 = 12時間30分
という計算になり、日焼けするまでの時間を12.5時間引き延ばせるという事になります。

すると、朝に出勤などで外出→空調設備の整った室内で過ごし→帰宅は日が落ちて暗くなってからというようなルーティンの方なら日焼け止めを塗り直さなくてまあ大丈夫かな~という感じです。
じゃあSPFの数値が高ければ高いほど時間が引き延ばせていいのでは?
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
実は、紫外線をカットする成分の量が増えるとお肌への負担が大きくなってしまうのです。また、高SPFだと落ちにくい処方にもなっているので、専用のクレンジングが必要になって来たり、落とせていないor無理に落とそうとして肌トラブルに繋がる可能性が上がってしまったりと結構面倒臭い事になって来るんですよね~。しかも人間って動いているので衣服との摩擦やら分泌物のせいで、どんなに落ちにくさを謳っている商品でも部分的には落ちてしまうので塗り直しは必要です。
と、云う訳で諸々面倒臭くないラインを鑑みた結果が、わたくしのSPF30推しなのです。

でも実際売られている商品でSPFがジャスト30のものなんてないですね。
お子さま用や敏感肌用だとSPF28など20台のものが結構ありますがPAがちょっと低いです。
こども用・敏感肌用と謳われていたり「ノンケミカル処方」と表記のある日焼け止めは、紫外線カット成分の中でもかぶれなどの症状を起こしにくい紫外線散乱剤のみを使った商品なのですが、この成分がですね~、白くなる!粉っぽい!キシキシする!ので、メイクをする大人の女性にははっきり言って不向きです。

紫外線吸収剤は悪!などと言う人もいますが、一般的な日焼け止め製品は吸収剤と散乱剤の両方を組み合わせて作られていますし、この組み合わせ具合の安全性や新しさが各メーカーの腕の見せ所なので、怖がらなくて大丈夫ですよ。また、こどもと大人の肌は違います。大人が「こども用おはだにやさしい」などと謳われた化粧品を使っても肌が綺麗になったりはしませんので、日焼け止めでお肌に異常をきたした経験がなければ、ノンケミカル処方の日焼け止めを選ぶ必要はないと思います。

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さて、ここからいよいよ本領発揮させて下さい!
メイク研究家的メイクをしている方が日焼け止めを塗り直す方法です。

基本的にはメイクして数時間経ったら一度は直しましょうというだけです。
日本国内で、炎天下で一日中同じ場所に立ち尽くすなど特殊&異常な状況でない限り、一日のうち何度も直す必要はありません。
2種類の方法を披露しますので、お好きなほうを、まずは汗・皮脂・乾燥でメイクが崩れたら即実践して下さい。それ以外には、たとえばお昼休憩の時、帰宅時間が日没とかぶって日差しが心配な方なら帰宅前などなど、直すタイミングはあなたのご都合でOKです。

方法その1 めんどくさ度★ メイク薄めの方向き
ティッシュペーパーで顔をおさえて汗や皮脂を取ってから、SPF・PA入りのプレストパウダーをパフかスポンジで押さえるようにつける
・ブラシではムラになってしまうので必ず清潔なパフかスポンジで。
・パウダリーファンデーションでも良いのですが、重ねるとどうしても厚塗り感が出てしまうので、パウダーがおすすめです。
・ルースパウダーでも良いのですが、持ち歩きの際のぶちまけ事故防止のためプレストタイプをおすすめしました。

方法その2 めんどくさ度★★★ メイク濃いめの方向き
ジェルタイプの日焼け止めを薬指の先に少量取って、それを肌の上でくるくるとなじませる。一度に広範囲にやるのではなく、日焼けしやすい頬の高い部分・鼻筋などから優先的に1箇所ずつ少しずつ。
指が止まる感触になったら、くるくるするのをストップ!もし筋ムラが出来ていたらそこだけ指先で軽くとんとん叩いてなじませてから、次の箇所へ。
気になる箇所が全て終わったらそのまま30秒ぐらい待って、ティッシュペーパーで全顔をおさえてから、SPF・PA入りのパウダリーファンデーションをスポンジで軽くすべらせるようにスーッとつける。
(コンシーラーを補給したい方はこのタイミングで。)
それからプレストパウダーをパフかスポンジで押さえるようにつける。
(ハイライトやチークなどベースと質感が異なるものを補給したい方はこのタイミングで。)
・これはジェルタイプの日焼け止めじゃないと出来ない技です!!
前回の記事に載せたもののように「ウォータリージェル」などと商品名に「ジェル」の表記のある日焼け止めなら何でも大丈夫だと思いますが、ミルクタイプでさらさらした液状のものやノンケミカル処方で形状問わず固い感触のものではこの技は出来ませんのでご了承下さい。

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紫外線を防止する化粧品ってさまざまなタイプのものがあります。
よく塗り直しに推奨されがちなのがスプレータイプですが、わたくしは使いません。何故ならムラなくつけられないので。ムラにならないようにとた~っぷり雫がしたたるほどスプレーしたら顔面の綺麗なメイクが崩壊します。
だからスプレータイプは髪や背中用として取り入れるのが良さそうです。
メイクをしていない身体には、朝塗った日焼け止めと同じものを塗り重ねるので全然問題ありません。汗がすごければ一旦拭き取ってから日焼け止めを塗り直して下さい。
ちなみに、日焼け止めの形状がのものは重ねづけが出来るので他の形状のものより防御力を高める事が出来ます。しかも自力で。
それでわたくしは日焼け止め塗り直し問題にはSPFとPAの入ったプレストパウダーでの対応が最適だと導き出したのです。
現在はいわゆるコンパクトに入ったプレストパウダーってSPFもPAも入っているのがデフォルトですし、ケースにも鏡が付いていたり、替えのパフも単体で買えたりと、よく考えられたものが沢山売られているので、お好みのものを見付けてみて下さい。
アーティストブランドのものはケースに工夫がないどころか、そもそもSPFもPAも入ってない場合が多々あるので、そこのチェックだけはお忘れなく!

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この下にある「スキ♡」と云うやつを押すと当たりが出るかも知れません。当たりにはわたくしが気に入っている化粧品の商品名が書いてあるのです。それでわたくしは「当たり出た人いるかな~♪」と楽しい気持ちになれるので、押してみる事をおすすめしておきます。


わたくしのメイク技により、ご自分の力でご自分を美しく出来るときめきを感じて戴けますように♡応援宜しくお願いいたします。