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「職業は日本語教師です」に対する、日本人の反応

「日本語教師」という仕事は、一般的には日本人(日本語母語話者)にはあまり関わらない仕事なので、なじみのない仕事のようです。そのため、友人や初対面の方に「日本語教師です」「日本語教育を専攻しています」「日本語の先生です」などと言ってもあまり理解されないことも…。私が体験した「よくある反応」をまとめてみました。

英語できるんですか?

「日本語教師です。外国人に日本語を教えています。」というのを理解してもらえた時に多い反応。日本語の先生は英語ができなくても教えられますが、いかんせん私が多少英語ができてしまうのでさらに説明に苦しみます。

「ああ、ええと、日本語自体は英語ができなくても教えられるんですけど…まあ、英語は一応できます。」←何が言いたいのかもう不明ですね。

高校で教えてるんですか?

これは、「教師=学校の先生」と理解された場合のパターン。私はモンゴルの高校で教えていたので間違ってはいないのですが、多分質問した人のイメージは「日本の高校」だろうから、どこからどうねじれを直したらいいかわからなくなってしまいます。だから、「モンゴルの高校で」なんて言うと、予想外の答え過ぎて余計話がねじれてしまったり…。

国語の先生ですか?

うん、近いけどちょっと違う!日本語母語話者にとって、日本語=国語なので間違いではないのですが、私は「外国人(日本語が母語じゃない人)」に教えているんです。

「うーん、というよりは、日本の高校で英語を教えているALTみたいな感じです。」というのが鉄板の返答です。まあ、ALTとは違うことも多いですが。

日本語教えてほしい

その返答をしてる時点で「日本語出来てるじゃーん」って思います。母語話者なんだから自信持ってよ…。

と思いつつ、もしかして「自分の日本語下手だな」って思っている日本人は多いのかもしれないとも思います。もしかしたら、外国語として日本語を学ぶことで再認識できる部分もあるのでいいかもしれませんが、勉強するなら日本語より「日本語教育」かなぁ?国語学かなぁ?

……?

「日本語」と「教師」という、知っている言葉二つが組み合わさっただけなのに具体的な仕事が想像できず黙ってしまうパターンです。「あ、外国人に日本語を教えていて…あの、日本の英語の授業みたいなことをやってます…で、それで…」と焦って説明を付け足しますが、それで理解してくれる場合とさらに理解できない渦に巻き込んでしまう場合とがあります。

いまだに理解していない友人もいる

私の友人には、私がいまだに何をしているかよくわかっていない人がいて、私のことを「気が付いたら海外でなんか働いてて、怪しいお土産を買ってくる人」と認識しているようです。日本語を教えている現場を見たことがないから、イメージが付かないんでしょうね。それでも仲良くしてくれる友人です。

日本で勉強したり、働いたりする外国人が増えていく中、「日本語の先生」という仕事が日本人にもっと認識されるようになるといいなと思います。

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