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【選挙ウォッチャー】 尼崎市議選2021・分析レポート。

5月30日告示、6月6日投開票で、尼崎市議選が行われました。定数42に対して55人が立候補する大激戦となったわけですが、吉村洋文知事が大阪であんなにやらかしているのに、「日本維新の会」が大幅な議席増を画策しており、非常に注目度の高い選挙となりました。尼崎市は団地が多いこともあって、公明党が圧倒的に強いことで知られる特殊な街であり、最大会派の公明党が議席を維持できるのか。8議席を持っている自民党「あまがさき志誠の会」が議席を伸ばせるのか、6議席の日本共産党が議席を維持できるのか、立憲民主党、れいわ新選組、緑の党グリーンズジャパンなどが議席を獲得するのか。注目すべきポイントがたくさんあって、かなり面白い選挙になっています。落選する13人は誰なのか。これは売れ筋レポートになる予感がします。


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現在、日本維新の会が持っている尼崎市議会の議席は「7」です。これまでは、自民党会派が「8」、公明党が「12」だったので、維新は第3勢力に甘んじていました。これでは維新の政治は実現できない。なので、このたびの尼崎市議選では11人を擁立してきました。これでは全員当選しても、公明党の12議席を超えられないのですが、無所属でも維新と手を組んでもいいと考えている議員がいたり、維新の公認はもらえなくても心はどっぷり維新であるという候補もいるので、そういう人たちが加われば「最大会派」になれるという見立てはあると思われます。維新の思惑がこの選挙で実現するのか。維新の支持者も、維新のアンチも、尼崎市議選から目が離せませんでした。


■ 祝・N国党の議席消滅!

多くの人にはまったく興味がないと思いますが、民主主義を愚弄する反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」を相手に、最前線でゴリゴリにやり合っている僕なので、維新の話をする前に、これだけはお伝えしておかなければなりません。今回の尼崎市議選をもって、尼崎市にあった税金の無駄でしかなかったN国党の1議席が、完全に消滅しました! 武原正二は熱狂的なN国信者として、立花孝志にお布施を続け、党を支えてきた功労者的な存在だったのですが、2年ほど前から「自分は議員に向いていない」と立花孝志に相談していたようで、このたびN国党から足を洗い、一般の企業で働くことになったようです。武原正二が抜けたことを受け、2019年の参院選に兵庫県選挙区から立候補したN国党の原博義が立候補する計画もあったようですが、結局は見送られたため、今回の尼崎市議選はN国党に汚染されることのない平和な選挙となったのでした。これは朗報です!


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