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【選挙ウォッチャー】 参院選2022・長野県選挙区レポート。

 6月22日公示、7月10日投票で、参院選が行われました。
 この長野県選挙区は、今回の参院選で最も面白く痛快な選挙区となりました。自民党は地元で有名なローカルタレントの松山三四六さんを擁立。対する立憲民主党は、「野党共闘」の象徴とも言える現職の杉尾秀哉さんが挑みました。参政党やNHK党なども候補者を立てていましたが、事実上の一騎打ちとなっていました。
 この後にじっくり書きますが、実は、選挙の情勢は序盤は少しだけ杉尾秀哉さんがリードしていましたが、選挙戦を通じて、松山三四六さんが猛追しており、選挙終盤に差し掛かる頃には「抜いた」という情勢になっていました。競馬で例えるなら「3日攻防」と言われる最後の直線に入る頃には、逃げて一杯になっている杉尾秀哉さんを、楽な手応えで抜き去り、あとは直線を走り切るだけの状態になっていた松山三四六さん。ところが、予後不良と診断されることが確実そうな「バキッ!」という鈍い音が聞こえ・・・。

杉尾 秀哉  64 現 立憲民主党(共産・社民推薦)
松山 三四六 52 新 自民党(公明推薦)
手塚 大輔  39 新 日本維新の会
秋山 良治  45 新 参政党
サルサ 岩渕 44 新 無所属
日高 千穂  43 新 NHK党

 実は、終盤に差し掛かるまでは、僕の予測も松山三四六さんが優勢であるとしていました。ところが、「3日攻防」の初日、最終週の木曜日に「文春砲」「新潮砲」をダブルで喰らい、情勢は一転しました。
 今年の参院選は、海外逃亡中の詐欺師「ガーシー」こと東谷義和が、芸能人の暴露ネタで注目されていましたが、あんなにイキっておきながら、いざ当選したら「逮捕が怖いから日本に帰れません」と言ってしまうチンカス未満のアブラギッシュなオジサンですから、破壊力が全然違いました。なにしろ、こっちはきちんと裏取りをして、松山三四六さんが言い訳さえできなくなっているので、落馬したも同然でした。やっぱりスキャンダル報道は、実績と信頼の「文春」「新潮」が面白いです。


■ 日高千穂の主張

 日高千穂は、N国信者の中でも、かなりディープに洗脳されている女性です。直近では2021年7月の三郷市議選に立候補して落選、10月の衆院選では滋賀1区から立候補しており、SNSをチェックする限り、それなりに良い暮らしをしていそうな雰囲気が漂ってきます。
 1年前に「N国党」から立候補していることからも分かるように、参院選の直前に参加したのではなく、昔から参加してきたタイプで、ネット上ではN国信者同士の交流もあるようです。なので、「物の善悪の判断がつかないくらいのカルト」であり、地方選にも積極的に参加してくる可能性があるという点でも、監視の継続が必要な人物です。


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