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【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・大阪1区レポート。

10月19日公示、10月31日投開票で、衆院選が行われました。この大阪1区は、当初、れいわ新選組の八幡愛さんが立候補する計画で、当選となると厳しいかもしれませんが、そこそこ良い戦いをするのではないかと密かに注目していました。実は、八幡愛さんとは10年以上前からの知り合いだったため、まさかこんなふうに再開するとは思いもしませんでしたが、もともと政治には高い意識を持っていたし、久しぶりに再会したのは2019年の参院選の「れいわ新選組」の事務所の前だったこともあるので、とっても縁を感じます。

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大西 宏幸 54 現 自民党
井上 英孝 50 現 日本維新の会
村上 賀厚 62 新 立憲民主党
竹内 祥倫 39 新 日本共産党

山本太郎さんが東京8区から立候補しようとした時、吉田晴美さんへの一本化を願う人たちが反発し、れいわ新選組は、各地の候補者を次々下ろし、選挙協力を実現しました。その中で、大阪1区はもともと選挙協力ができていない選挙区なので、れいわ新選組が八幡愛さんを下ろす必要があったのかという話は出てくるのですが、結果として、八幡愛さんを下ろして、絶対に勝てない比例・近畿ブロックの6番目の候補にスライドさせた作戦は、まさに代打サヨナラ満塁ホームランのような炸裂の仕方で、大石晃子さんの比例復活が決まりました。とうとう「日本維新の会」のデタラメぶりを、しっかりとわかりやすく説明できる人が登場してしまったので、維新の伸び率が鈍化する可能性があります。


■ 竹内祥倫候補の主張

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竹内祥倫さんは、共産党の39歳です。政治家にして39歳は若い部類に入ると思うのですが、ポスターの写真を見た瞬間に、何とも言えない共産党っぽさが伝わってきます。顔を見た瞬間に「この人は共産党だ!」と分かる何かがあります。キャッチコピーは「生きる希望は、政治がつくる。」で、特に何を言っているわけではないし、共産党にありがちな「自公政治にノーの審判を!」みたいな言葉もありません。選挙公報には、最低賃金を1500円にする、男女の賃金格差是正、LGBT推進法、大学の授業料半額、省エネと再生エネルギーで2030年度までに二酸化炭素を最大60%削減などを掲げています。世界の政治のトレンドを走ってはいますが、「共産党だから」ということで、ちっとも票が取れません。


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