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【選挙ウォッチャー】 豊島区長選2019・分析レポート。

豊島区では、豊島区議選と同時に豊島区長選が行われていました。豊島区でNHKから国民を守る党から立候補した沓沢亮治さんは、今なおヘイト行為を続ける「しきしま会」という極右カルトです。あまりに豊島区議選が狂っていたので、区長選の話を置き去りにしてしまったのですが、改めて、今日は豊島区長選のレポートをお届けしたいと思います。

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高野 之夫 81 現 隠れ都民ファーストの会
山口 実  70 新 共産・自由推薦・立憲支援
鈴木 和夫 67 新 独立候補
湯浅 茂晴 56 新 独立候補

2019年の豊島区長選に立候補したのは、現職を含めて4名です。現職の高野之夫さんは81歳で、任期を終える頃には85歳になります。高齢の区長なので、ここが攻めどころだということで、日本共産党出身の山口実さんや独立系の鈴木和夫さん、湯浅茂晴さんが立候補してきました。この選挙の見どころは、高齢の現職に共産党系の新人がどこまで迫れるのかということだと思います。


■ 高野之夫候補の主張

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これまでは自民・公明党の推薦を受け、当選してきた現職の高野之夫さん。今年で6期目の挑戦であり、さらに年齢が81歳ということで、ベテランではあるのですが、あまりに長くやり過ぎている感はあり、区民がどのような判断を下すのかが注目でした。豊島区は、小池百合子都知事の地盤で、2017年の衆院選では小池百合子さんの右腕だった若狭勝さんが地盤を引き継いでいました。そんな場所であるがゆえ、高野之夫さんは小池百合子さんの支援を受けることを選択。これにより、今年は自民・公明党の推薦を受けることができませんでした。しかし、最近の自民党と小池百合子都知事の関係は良好のようで、新型コロナウイルスの対応をめぐっては安倍晋三総理や二階俊博幹事長とも会談をしているほどです。そのため、2019年の豊島区長選では、自民・公明が推薦することはなかったものの、対抗馬を擁立することもありませんでした。もしかしたら擁立するつもりはあったけど準備ができなかっただけである可能性もありますが、これまで高野之夫さんに投票してきた人に他の選択肢がなく、このたびの選挙も圧勝となりました。


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