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【選挙ウォッチャー】 静岡県知事選2021・分析レポート。

6月3日告示、6月20日投開票で、静岡県知事選が行われました。立候補したのは、現職の川勝平太さんと、新人で元国土交通副大臣の岩井茂樹さんの2人です。川勝平太さんは政党の推薦はありませんが、実質的に旧民主党系が推していて、岩井茂樹さんは自民党が推薦を出しています。一番の争点は「リニア新幹線」「浜岡原発の再稼働」になると思います。この2つに反対しているのが現職の川勝平太さん、賛成しているのが自民党が推薦する岩井茂樹さんという構図です。これだけリモートワークが推奨されている中にあって、既に飛行機や新幹線がガラガラの状態にもかかわらず、リニア新幹線に乗る人がどれだけいるのか。この静岡県知事選は、日本の命運を握る大きな選挙だと思います。

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川勝 平太 72 現 4期目を目指す
岩井 茂樹 53 新 元国交副大臣(自民推薦)

東京五輪を見てもらっても分かると思いますが、お金を儲けたい人たちはありとあらゆる手を使ってお金を儲けようとするのです。なんなら僕たちの税金をジャブジャブとつぎ込んでもらい、私腹を肥やすために頑張ってくるわけです。そして、お金を儲けたい人たちのために働く政治家に投票してしまうと、国民がどれだけ反対し、どう考えても人が死にまくる地獄が広がることが目に見えていたとしても、一部の企業の利益のために東京五輪が開催されてしまうのです。この構図は、リニア新幹線の建設にしても、浜岡原発の再稼働にしても同じです。選挙で一部の企業の利益のために働く政治家を選んでしまうと、あとで取り返しのつかない大損害を被ることになってしまうのです。だから、選挙はとても大切なのです。


■ 選挙で負けても来年には参院選がある

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今回、静岡県知事選に立候補した岩井茂樹さんは、もともと2016年当選組の参議院議員だったため、2022年には参院選を控えていました。なので、この選挙で落選しても、1年後に行われる参院選の宣伝になると考えられるため、特に大きなダメージはありませんでした。もともと静岡県選挙区は自民・旧民主で2議席を分け合っており、その他に立候補してくるのは共産党ぐらいしかないことから、実質的に無投票当選に近い選挙区となっています。おそらく2022年の参院選は岩井茂樹さんが立候補することで決まっているでしょうから、ダメ元で立候補しても、向こう6年間の議員生活が約束されているようなもの。ちなみに、静岡県選挙区は旧民主系の方がゴタゴタしそうで、2016年は平山佐知子さんが当選しているのですが、細野豪志が民進党を離党した際、細野豪志についていく形で離党。現在は無会派の参議院議員として、すっかり忘れ去られた存在になっているのです。来年も立候補するのかどうかは不明で、また国民民主党(維新・都民F連合)と立憲民主党の戦いになるかもしれず、野党でガタガタするかもしれません。


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