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【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・神奈川4区レポート。

 10月19日告示、10月31日投票で、衆院選が行われました。
 神奈川4区は「鎌倉市」を中心としたエリアですが、これほど面白い選挙区はなかなかあるものではありません。もともと鎌倉市は非常に香ばしい街で、だいたいいつも選挙レポートは面白くなりますが、それでも今回の衆院選はまた格別です。
 選挙そのものは、ここは立憲民主党の早稲田夕季さんが選出されている選挙区になりますので、早稲田夕季さんの当落が見どころになりますが、レポートを面白くしてくれるのは、何と言っても、大西恒樹先生です。「総理になる」のポスターを見るたび、「あ、俺も長澤まさみちゃんの彼氏になると思ってるよ!」という気持ちになります。いつまでも中二の心を忘れない大西恒樹先生を見るたび、いつもニヤニヤしてしまいます。


山本 朋広  46 現 自民党
浅尾 慶一郎 57 元 無所属(自民党系)
早稲田 夕季 62 現 立憲民主党
高谷 清彦  42 新 日本維新の会
大西 恒樹  57 新 無所属(元れいわ新選組)

 今回、浅尾慶一郎さんだけ会うことができなかったのですが、それ以外の候補には会うことができました。そして、これだけは書いておかなければなりません。僕は大船駅で生まれて初めて車を傷つけました。あまりにも狭すぎるところをナビが案内するもので、ほとんど通れると思えないところを強引に通ろうとした結果、よくわからない杭が車の側面を傷つけました。これほどいろんな意味でヘコんだ出来事はありません。
 鎌倉を取材する時には電車に限ると言いたいところですが、いまだ新型コロナウイルスが収まる気配がありません。もう3年目に入りました。早く電車に乗れる日が来るといいなと思います。


■ 浅尾慶一郎候補の主張

 今回、神奈川4区で唯一、会うことができなかった候補です。
 浅尾慶一郎さんは、東京大学法学部を卒業し、アメリカのスタンフォード大学で学び、日本興業銀行に入行。1995年から新進党に入り、翌1996年の衆院選に神奈川4区から立候補。民主党の現職を上回る得票数だったものの、自民党に敗れて落選。1997年に新進党が解党すると、新党友愛の結党に参加しますが、1998年に民主党に合流。1998年の参院選では民主党から立候補してトップ当選。それから2期にわたって参議院議員になりましたが、2009年の衆院選に立候補しようとしたところ、神奈川4区には元逗子市長の長島一由さんを公認すると言われ、神奈川8区から立候補するように打診され、これを拒否。すぐさま民主党に離党届を出し、みんなの党の結党に参加。以後、3回にわたって「みんなの党」で当選をしましたが、2014年に「みんなの党」が解散。この時は無所属で立候補しても当選できましたが、2017年に自民党に入党。前回の衆院選では自民党籍を持ちながら無所属で立候補して3位。今年はコツコツと選挙運動を続けたため、山本朋広さんよりも多くの票を獲得し、あと一歩で当選のところまで迫りました。山本朋広さんは当選したのに、浅尾慶一郎さんは落選するハメになったため、これは申し訳ないということで、今年の参院選に立候補することが決まりました。

 今年の参院選で、自民党は2議席を狙います。今年の神奈川県選挙区は定数4に加え、任期が3年の補欠が1ありますので、浅尾慶一郎さんの当選はほぼ確実とみられています。全国の市議や政治家を志す人たちとの交流があり、意外と顔が広い浅尾慶一郎さん。選挙区が神奈川県全域に広がっても十分に通用するのではないかとみられます。


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