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【選挙ウォッチャー】 参院選2022・宮城県選挙区レポート。

 6月22日公示、7月10日投票で、参院選が行われました。
 宮城県選挙区は、3年前の参院選で立憲民主党の石垣のりこさんが、祖父の代から政治家として活躍している愛知治郎さんを破るジャイアントキリングを成し遂げ、大きな騒動になりました。
 この勢いで8児の母である元宮城県議の小畑仁子さんが勝てるのか。青森県を除く、ほぼすべての選挙区で野党が劣勢となる中、2期連続のジャイアントキリングの実現に向け、かなり盛り上がっていた選挙区ではあったと思います。

桜井 充     66 現 自民党
小畑 仁子    44 新 立憲民主党
平井 みどり   67 新 日本維新の会
ローレンス 綾子 52 新 参政党
中江 友哉    30 新 NHK党

 関西圏を中心に猛威を振るう日本維新の会ですが、東北地方ではまったく力がないので、平井みどりさんは比例区で議席を獲得するためのカカシでした。参政党やNHK党は泡沫政党なので、実質的に自民党の桜井充さんと立憲民主党の小畑仁子さんの戦いです。
 桜井充さんは、地元の自民党員たちに嫌われているという噂があるし、接戦になれば、泡沫政党に票を喰われるので不利です。一方、小畑仁子さんはリソースが足りておらず、発信力を持てなかったので、知名度アップに必死でした。そして、この選挙の結果は、そこそこ意外なものになりました。


■ 中江友哉の主張

東京・渋谷ハチ公口でのNHK党の大街宣に参加していた中江友哉

 今回の参院選で立候補した中江友哉は、元NHK集金人だという斉藤忠行の友人で、一緒に「内部告発者を守る党」なるものを設立した、いわゆる頭の弱い子です。かつてマイナビグループの企業で働き、内部告発をしたものの、何の音沙汰もないから退職したといい、現在は「NHK党」に落ち着いています。
 ひっそりとN国信者として暮らしていただけなら救いもありましたが、よりによって参院選に立候補してしまったので、もう一般的な企業に就職することはできないでしょう。なにしろ「NHK党」は、ガッツリと公安がマークしている公安公認の「反社会的カルト政党」なので、大きな声で「俺は中核派に所属している!」と宣言するぐらいには痛いことになっています。本人には自覚がないのでしょうけど、30歳にして、まともな企業に就職できないぐらいに人生を終わらせているところが、いかにも「N国信者」です。
 すべては「わけもなく他人の暴露をして、名誉毀損をしてはいけない」という、めちゃくちゃ当たり前の、物の善悪の判断がつかない人間になってしまったことが原因なので、まったく同情の余地はありません。残りの50年くらいを一生後悔しながら生きるのです。


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