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【選挙ウォッチャー】 町田市長選2022・分析レポート。

2月13日告示、2月20日投開票で、町田市長選が行われました。この選挙は6人が立候補する大乱戦となったのですが、その中にはN国党の幹事長であり、陰謀論を唱える政治団体「つばさの党」の代表・黒川敦彦の姿もありました。心配した人から「当選することはないですよね?」と質問されましたが、間違って黒川敦彦が当選することはありませんし、100万円の供託金が没収されるのは避けられない情勢です。なので、特に大きな心配はないのですが、今年中に関東圏の首長選で1議席を取ることを命題としている日本維新の会も候補者を擁立していますので、かなり見逃せない選挙となりました。

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石阪 丈一 74 現 無所属(自民・公明・都民F・連合応援)
吉原 修  66 新 無所属(自民都連系)
奥沢 高広 39 新 日本維新の会(立憲に行きかけて失敗)
清原 理  63 新 無所属(立憲・共産・れいわ・社民・生活ネ・緑)
宮井 宏直 49 新 無所属(社会から監視されていると主張)
黒川 敦彦 43 新 つばさの党(実質的にN国党)

構図としては、かなり興味深い選挙になっています。自民党が現職と都連系の推薦で分裂し、そこに維新が殴り込みをかけ、さらに野党系が統一候補を擁立しているという構図です。いつもだったら順当に自民党の現職が勝つところですが、地元都議の星大輔さんが吉原修さんの応援にガッツリと入ったことで、かなり票が割れています。漁夫の利を得るのは「維新」ではないかと心配されたのですが、ここに来て、維新が思わぬ逆風に晒され、そこにつけ込もうとしているのが「つばさの党」というカルト団体です。


■ 黒川敦彦候補の主張

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僕は、ひょんなことからN国党とゴリゴリに戦うことになり、ついには本を発売するほどになってしまった男なので、黒川敦彦が「危険人物」であることは、皆さんにしっかりお伝えしなければなりません。何はともあれ、黒川敦彦だけには絶対に投票してはならないということです。現在、黒川敦彦はN国党(現在の正式名称:NHK受信料を支払わない国民を守る党)の幹事長を務め、N国党の幹部として活動しています。

N国党がどれだけクソな組織なのかは、「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」という本を読んでいただければと思いますし、noteの記事にあるようなトーンではなく、真面目に書いていますので、もう少し読みやすいのではないかと思います。「つばさの党」は、2019年の参院選の時には「オリーブの木」という名前で、この政治団体そのものは小林興起さんや天木直人さんらが立ち上げた志の高いものだったのですが、いつの間にか黒川敦彦が代表を務める政治団体になっていて、うまいこと乗っ取られてしまったイメージです。まさに今、N国党も同じような運命にあり、いつの間にか黒川敦彦に乗っ取られ、「NHKとユダヤマネーをぶっ壊す!」というキャッチコピーに変わる可能性があります。

黒川敦彦は、「国民主権党」の平塚正幸とほとんど変わらない「コロナはただの風邪」という陰謀論者です。なので、町田駅前で申し訳程度のマウスシールドをつけていますが、基本的にはノーマスクです。もちろん、このご時世にノーマスクで行動したら新型コロナウイルスに感染するリスクは非常に高いので、今年8月にはコロナに感染し、あれだけ「マスクの裏にワサビを塗れば大丈夫だ」と言っていたのに、慌てて漢方薬をチャンポンして飲みまくっていました。これくらいマヌケな人間なので、黒川敦彦が幹部になったことで、N国党の資金繰りは相当に悪化しているようです。立花孝志には学歴コンプレックスがあるので、大阪大学卒というだけでリスペクトしてしまうのですが、黒川敦彦が致死レベルのバカであることは、これまでのレポートを読んでいただければ、特に説明の必要はないと思います。しかし、弁護士さんには数百万円単位のお金を使うでお馴染みの立花孝志なので、今回の町田市長選の供託金100万円は、立花孝志が用意したという話です。

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現在、N国党と黒川敦彦は、6月下旬にも公示が行われる予定の参院選の候補者を集めるために「N-1グランプリ」という鬼スベりイベントを開催中です。動画の再生数と人気投票でグランプリが決まるそうで、黒川敦彦率いる「つばさの党」からも横小路ラナ(写真左)・斉藤れな(写真右)を押し上げるために、町田市長選の最中に「N-1グランプリ」への投票を呼び掛けていました(引用元リンク)。もはや町田市長選よりも「Nー1グランプリ」の方が大切のようです。このご時世に「つばさの党」の党員になり、あげくN国党のイベントに参加してしまうような女性たちを引き連れているわけですが、見た瞬間に漂ってくる独特のカルト臭。ちなみに、この「N-1グランプリ」には100人近くがエントリーしているのですが、今のところダントツの再生数(4万3千PV以上)を稼いでいるのは、油山真也という元ヤ○ザの組長様です。

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一応、「元」ということではあるのですが、イベントを取り仕切る黒川敦彦いわく、「候補者の段階から選挙で選ばれる民主的な政党は他にない」ということで動画の再生数を投票代わりにした結果、2位にトリプルスコア近くの大差をつけ、元組長様が再生数で独走状態。これに焦って熊丸英治が追いかけていますが、追いつくかどうかは微妙なところです。さらに、セコい金儲けのために「票をお金で買えるシステム」を採用してしまったため、1票1000円だという投票権を昔から馴染みのご友人たちが10万円分ぐらい買って元組長様に票を集めれば、グランプリはほぼ確実です。こんなにチョロいビジネスが他にあったでしょうか。グランプリには政治資金と称して賞金1000万円のほか、今年6月の参院選に比例区から立候補する権利がもらえるということで、N国党公認候補に「元組長様」が正式採用される見込みです。いろいろな荒波を乗り越えてこられた方だけあって、こういうマヌケなイベントでお金を稼ぐのは朝飯前ではないかと思います。

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早くも11月末に実施した8億1300万円の「おかわり借金」は、既に何らかの形で大部分を使い果たしてしまったとみられ、当初は、今度の参院選で全国45都道府県の選挙区に選挙カーを配し、全国の掲示板に2億円ぐらいかけて選挙ポスターを貼るというバブリーな計画を立てていたのに、1月の段階で撤回していたのですから、どれだけお金がなくなってしまったのだという話です。最近はとうとう「フランチャイザーとフランチャイジー」なる話を始め、地方議員からロイヤリティーなるものを巻き上げる話まで始めています。いよいよお金がどうにもならなくなってきている証拠だと思います。そして、立花孝志の見積もりはだいたいハチミツに練乳をかけたぐらい甘いので、「いざとなったら自己破産すればいい」と考えているかもしれないのですが、立花孝志の自己破産は非常に難しく、執行猶予中の身なのでバックレも許されません。毎日が「闇金ウシジマくん」です。不特定多数から借金をしている場合、お金を貸してくれた人が全員「表社会」の人間とは限りません。既にかつては裏社会にいらっしゃったという方が参院選の候補者を集める鬼スベりイベントにエントリーするぐらいには立花孝志の名が轟いているのですから、これぞ「悪名は無名に勝る」を実践してきた成果だと思います。しかも、10万円や20万円くらいのお金なら、N国信者はお布施だと思って諦めるかもしれませんが、立花孝志にお金を貸した人たちは「数千万円単位」だったりするのです。そうなってくると、債権を持っている人たちはあらゆる手段で取り返そうとするので、毎日が本当に「闇金ウシジマくん」なのです。昭和の金融系Vシネのように「貸した金返せや!」と怒鳴られるならマシな方で、ガスバーナーを片手に優しく「チャーシューになってみよっか」と囁かれるヤツです。そして、もし隣で尊師が大変なことに巻き込まれても、黒川敦彦はいつものキョトンとした顔で「自分は関係ないんで」と勝手にやってくださいを決め込むんだろうなと思っています。チャーシューにならずに済むかどうかは知りませんが、もし尊師に最後のアドバイスをしてあげるとするならば、今からでもいいから、すべての金という金を返済に回し、債権者に「ごめんなさい」をすることだと思います。


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