ホテル大革新
皆さまこんばんは!相変わらずコロナ嫌ですね~!!
先日そんなコロナ禍で、迷える未来の同僚(ホテル業界を目指す方)が質問をくださったので、エールを込めて回答いたします。
ホテルで働いてる&働きたいけど
この先どうなるの〜(>_<)?
お出かけ、ホテルが好きだったのに…
もう行けないの〜(>_<)?
と思ってらっしゃる皆さまへ。
ホテルや旅を愛する皆さまへ。
最後まで読んでいただくと、ちょっとだけ明るくなれると思います。
(以下質問4/24の投稿)
みるぞーさん、こんにちは。
いつも素敵な投稿ありがとうございます!
春から大学二年生です。今後ホテルや観光の方で就職したいのは前から変わり無いのですが、
(中略)
今後はホテルや観光はこう動くんじゃないのかな、とか人々の旅する際の行動はこうなるんじゃないかな、など、もしなにかありましたらホテルで働いている方の一つの意見としてお聞きしたいです。
お忙しい中ごめんなさい。
みるぞーさんの投稿大好きです。
(いつも見てくださってありがとう!)
オッケー見る蔵、旅行需要ってこれからどうなる?
まず、コロナ収束後、必ず旅行需要は復活すると思っています。
リーマンショックの時も、SARSの時も、3.11の時も、半年~1年程度で需要は回復しています。
https://honichi.com/news/2020/03/13/covid19finishexpect/
ここから私が思うのは、「いつごろこの経済が戻るのか」ということではありません。経済・観光需要がいつ、どのくらい戻るのか、はたまた戻らないのか、それは予測の得意な皆さまが色々な意見をしてくださってるので。
私が言いたいことは、
この先の未来も間違いなく「観光の需要はある、あり続ける」ということです。
今までどんな状況があっても、回復までの時間にバラつきはあっても、観光需要は「回復」してきましたね。
人々が本質的に観光や旅を求めていることは確かなのです。
ただ、コロナが収束後に、観光業界ホテル業界がどんな発展を遂げるのか、そこは正直なところ私にはまだクリアに分かりません。
それは沢山のホテルを見ていて、どこも凄いスピードで変化をしているからです。(皆スゴイ!)
ホテル見る蔵に見えているのは、コロナ収束(予想)までの1年〜2年だけ。
この期間中のホテルの動きを次のトピックにまとめました。
コロナ渦中のホテル
まず、大きく2タイプに分かれると思います。それが、「住居型」ホテルと「娯楽型」ホテルです。
◎住居型(キーワード:長期滞在向け、レジデンス化、もう一つの居場所、安心感)
・リモートワーク応援プラン
・住まいとしての客室販売
・デイリーユース、オフィスユース
◎娯楽型(キーワード:安全な旅、気分転換、特別な日の選択肢、幸福感)
・三密回避プラン
・おこもりアニバーサリー
・地元旅(マイクロツーリズム)
変革はすでに始まっています。
休業という手段を取らないホテルは
施設の特性に合わせたどちらかの戦法で、
自粛ムードの強化と緩和の波に合わせながら当面戦って行くと思います。
それぞれのタイプについて、少し詳しくお話しします。
生き残りをかけた二つの戦法
◎住居型
ホテルとして使っていたハコを、住居もしくは「もう一つの居場所」にしてしまう作戦。様々な理由で「自宅を出たい」人もいる。
そこで、ホテルのスペースを活用していくのが「住居型」。
すでにリモートワーク応援のデイリーユースプランは都内のホテルを中心に多く出ていますね。そしてL&Gさんから「HOTEL SHELTER」というサービスが近々開始されます。困っている人に届け…!
https://www.hotel-shelter.net/
見る蔵的には、住居型に舵をきるホテルに、サービス業としての付加価値が付いたらいいなと思ってます。
そこで働くホテルスタッフだからこそ分かる、「生活必需品が安く買えるお店」とか、「テイクアウトできるオススメレストラン」とか、「春だから楽しめるお散歩コース」とか、「うちのホテルで朝に聴きたいプレイリスト」とか……そんな提案がホテル側からあったら素晴らしいな~と思います。
◎娯楽型
こんな時に娯楽とか言ってる場合か!と思われるかもしれませんが、今日この瞬間も、誰かにとってはもう二度と来ない、人生最初で最後の、特別な記念日だったりするわけです。これは働いていてすごく実感します(見る蔵のホテルは細々と稼働中)。
あと、もう少し自粛が緩和されたら、まずは近場で旅行気分を味わおうかな~なんて思うのではないでしょうか。そうなった時、非日常感を提供できるホテルや、地元民に「泊まって応援したい!」と思われるような、地元を愛し地元に愛されるホテルが活躍しそう。楽しみですね。
この娯楽型ホテルの場合、大切なのはいかにゲストに『大手を振って』来てもらえるか。
やはり自粛ムードがある中での旅行。旅行したい、とはいえゲスト自身不安もあるはず。
そこでしっかりとした安全のアピールが大事なんじゃなかろうか。感染症対策を詳細に伝え、「なるほど、ここまでしてくれているなら大丈夫だ!」と思ってもらうこと。そのためにHPに記載はもちろん、SNSの公式アカウントとかでも安心安全を伝えられるといいですね。
この間、有名高級旅館「仙寿庵」さんがSNSで非常に具体的なコロナ対策の発信をしていて良かったです。
https://www.instagram.com/p/B-cIGJRp40h/?igshid=2j67jx1kjm2y
ホテルの人たちは今、何する?
ホテル業界の人間として、この仕事が超少ない中でできることはなんだろう。見る蔵は次のように考えております。
①ホスピタリティの本質を学ぶこと
…人の心に寄り添うことや思いやりの表現方法を時代に合わせて変化させてみる/今のゲストが必要としてるもてなしって何?ニーズは何?/「人を喜ばせ楽しませる能力」を多くの人の体験や本などから学ぶインプットの時間にする。(#hotelmanship で検索してね!)
②自分の武器を磨くこと
…ホテル・観光の舞台が整った時に、成長した自分を爆発させられるようにする。ホテルマンに関しては経験や自分の引き出しがそのまま武器になるので、何を磨くかは極論何でもいいと思う。(料飲知識、所作、マナー、語学、経済、マーケティング、文学、アート……イヤほんと何でもいい。好きなことを極めよう)
③自分たちの仕事の価値を忘れないこと
…一時的に需要が落ち込んでいるだけ。コロナ禍を切り抜けるためにホテルが色々な形に変化しても、ホスピタリティは不要ではない。観光は悪じゃない。私は自信を持って言える、ホテルは人の心を豊かにする、価値のあるものです。
じゃあ、コロナ収束後を見てみよう
私は、コロナ収束後に、観光業界ホテル業界がどんな発展を遂げるのかまでは分かりませんと言いました。
でも想像はできます。想像してみよう。想像できることは実現できる。
以下は、ホテルみるぞーをフォローしてくださってる皆さんに「コロナ収束後、どんなホテルに行きたい?」と聞いた時の回答です。()の中は見る蔵の独り言です。
・家では味わえない洗練された空間があるホテル、デザイナーズアート
・いろんな人と出会えるホテル!今その日そこにしかない体験に飢えてます!(←やっぱリアルな出会いは価値ある)
・箱根吟遊はもう一回行きたいです
・ロビーの上が吹き抜けホテル
・スナック×ホテル(←やるか?@yoppa_rauzo)
・宿泊客を巻き込んだ体験を提供できるホテル=その日その場所でしかできないものを作れるホテル。(←体験のリアリティショー!)
・日本各地回るホテルと人に会いに行くホテルに賛成。
・欲望のままに地元の誇る美味しいものを沢山食べれるホテル
・異文化体験できるホテル!(←海外はちょっと行けない、なら日本に作っちゃえ)
・なんか学生の時の合宿みたいなのやりたいんですよね。大人数でBBQとか最高。(←分かるワイワイしたい)
・今まで以上非現実的な空間·体験ができるホテル(←宇宙空間か極楽浄土に泊まろうぜ)
・大好きな人(たち)と溢れんばかりの幸せを感じられるホテル(←シンプルに愛)
・オールインクルーシブの素敵な空間で飲みまくれるところ
・コロナ中にたくさん見た映画で出てくる部屋に泊まりたい!!!(←何その発想ステキ!)
・お勧め頂いた青凪に行きたいです!(←絶対に行ってくれえ!)
・星野リゾートに泊まってみたいです!
・友達と気兼ねなく語れるBAR付きのホテルに行きたいというのもあります。海辺ならなおよし
・何年経っても忘れられない思い出を一つだけでよいので提供してくれるホテル。(←本質過ぎてわろた…泣)
・インフィニティプールで日焼けしながらお酒を飲みたい
・丸一日地域体験型宿泊(←今こそ地元旅だ!)
・癒されたい!!人にも空間にも○
・超交流型ホテル!!!!(←細胞が交流を求めている)
『人間が想像できることは、人間が必ず実現できる』 フランス人作家ジュール・ヴェルヌの名言
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