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ドイツ🇩🇪での子育て/夫の思いやり

(扉写真は出産翌日に撮ったドイツの産院のテラスからの眺め: フランクフルトの高層ビル群が拝める素敵なテラスでした)

出産から1週間経ち、母乳が十分に出ないのでへバメさん(ドイツのシステムで助産師さんが出産後定期的に家に来て助けてくれる: こちらでよく説明していただいています)にアドバイスをいただき、

当面は、
🔸赤ちゃんはお腹が空いたらミルクボトルでミルクをあげる。直接授乳はしない、3時間ルーティンもひとまず忘れてお腹が空いて泣いたらあげる。
🔸ボトルであげるミルクは、1回に買ったものと母乳を混ぜない。80mlぐらいを一回分であげるために、搾乳した母乳をためておいてちょうど良い量になったら一気にあげる。十分溜まっていない場合は買ったミルクのみをあげる。
🔸母親は3時間に一度(夜は4時間に一度)搾乳機で搾乳する、出なくなってから更に10分続ける(もっと生産しないとダメですよ!というサインを体に送るため)
🔸赤ちゃんにあげるときのボトルはフィリップスの「お母さんのおっぱいを吸う時と同じ力が必要な」哺乳瓶を使う
ということで、母体と赤ちゃんの「準備」をする期間、ということで母乳が十分出るまで続けることになりました。

それを始めて1日過ぎたところ、赤ちゃんとのコンタクトが激減したように感じていました。(体が回復せず、夜中のミルクあげは夫に任せていたためなので私のせいなのですが)

また3時間ごとに搾乳機に向かい合って30分弱黙々と両手が塞がった状態で待つのも退屈で(両手が使えないので何も出来ないですし)本当にこれをつづけないといけないのか、寂しくて悲しい気持ちが高まっていた朝でした。

「ママだよ、ママのこと覚えてる?」と悲しくなりながら朝に赤ちゃんに話しかけながらその気持ちを夫に話したところ、

「家族のみんなが幸せになる方法を選ばないといけない、助産師さんのアドバイスはアドバイスで聞くけど、全て従う必要はない。君が寂しくて幸せと思わないなら、君が幸せと感じる方法にしないといけない」
と言ってくれて、

夫のアイディアで、当面は、
赤ちゃんが泣いてお腹が空いたら私が直接授乳し(ここで搾乳機を使っているような効果)
もう飲まない、となったところで、
私は更に搾乳機で5分ぐらい残ったミルクを絞りきり、
赤ちゃんは哺乳瓶のミルクで補足する、
という方法を取ることにしました。

私は助産師さんのアドバイスに従わないことが不安で
「間違っていたらどうしよう」と内心自信がなかったのですが、
とりあえず夫の提言に従うことに。

夫が「君と赤ちゃんと皆がそれぞれ幸せに感じていることが大事、赤ちゃんだけ幸せではだめ」と言ってくれたことに、心底感動しました。

そもそも私の体調が寝不足のせいで優れないため、夜の赤ちゃんシフトを数日前からほぼ全面的に引き受けてくれて、
その上で赤ちゃんとの接点が少なくなったと嘆く私のわがままな気持ちを聞いてくれて、どうやったら私がもっと幸せに感じられるかを考えて提案してくれる、そんな夫の思いやりが心に響きました。

赤ちゃんが産まれたことで、夫への感謝の気持ちが更に高まって、夫婦・カップルだった私たちが、家族というチームとなって、メンバーの皆が幸せになれるように全力を尽くしていくという目標に向かって一緒に働き始めたということを実感した出来事でした。

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