10. 古い会社と古くさい会社。
創業50年くらいの会社がとても多いんです。個人がすばやく中小企業になれた時代。ものづくりもサービス業も、需要と従業員に困りませんでした。
冷蔵庫と洗濯機とテレビが欲しくて朝早くから文句も言わず働いて、百貨店のお買い物もレジャーのひとつでした。
自転車を修理しながら「自動車をつくる会社にするんだ!」と笑顔で額の汗汗を光らせる。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』は1958年の世界。そこからどんどん物質的豊かさを求めて発展したんですね。未来が明るい社会はオイルショックまで続きます。
その後、80年代にはソフトバンクを始めインターネット、不動産バブルに湧き、リーマンショック、景気低迷失われた20年。
70年代の経済成長には及ばず失われた30年とも言われます。
中小にとって、バブル期の売上高は大きく伸びたものの、利益の面では到底70年代には及ばなかったと聞きます。
起業ブームの歴史を振り返ってみると、
・明治維新後、国の基盤を株式会社で創生。銀行、製鉄、紙、ホテル。証券取引所ができる。
・第1次世界大戦後には、トヨタ、松下、クボタなど。
・第2次世界大戦後にはソニー、ホンダ、オムロンなど。
資金が潤沢に行き渡り、’63年には現在のJASDAQ創設。
そして1970年頃には、
東京オリンピック、大阪万博の国家プロジェクトに伴い、新幹線開通、テレビ局ガンガン設立、地下鉄、地下街。百貨店のお買い物が庶民のレジャーとなる、世界に誇る高度成長期でございます。
1人親方、飲食店、喫茶店、床屋さん、何をつくってもお客さんの方からやってくる。手に職つけて、モノを作れば売れ、店を開けば買いに来る。
そんな時代に創業した会社の社長は、今も現役でいらっしゃいます。(^^)
すごいですね!尊敬しますね!
創業50周年を迎えられる企業は、全体の0.7%だそうです。
タイトルを、古い会社と古くさい会社としたのは、
ヒドイ言い方でごめんなさいm(_ _)m実は、
社長さんからの「うちの会社は古いんですよ」というお言葉が多く、
古いとは、伝統のいい意味ではなくて「古くさくて、」の意味なんです。
実際、会社の奥に通されると昭和40年代そのままのお部屋というところも普通にありまして。精神的とか業務上だけじゃなくて、革のソファが反発しなくて引っくり返りそうになったりしますね。(^^;
ここ10年で事業はかなり承継されて、現役で社長さんでいらっしゃるのは半分以下かなと思うのですが、これは地方も含めたイメージです。
東京都内の創業50年以上(100年も含む)の製造・宿泊・飲食業アンケート調査では、
つまり、創業者から承継された2代目の50代60代の社長さんが、先の「古くさくて」の主です。
そしてお子さん、あるいは番頭さんに、継がせて肩の荷を降ろしたい。
過去10年間、今後なら早急に世代交代し、その承継者は20代~30代です。
オレについて来い!型の創業社長さんを、2代目3代目の今の社長さんから、今の社員さんをみたなら、過去記事のこんな人とこんな人の2つでしょう。
申し上げたいのは、創業社長もどこかにお勤めになって独立されたなら、雇い主の方からはこう見えるということです。だからこそ、まだやっていないカウンセリング型のコミュニケーションをおすすめします。
古くさい会社を変えてくれる人なんですから。
人で不足、人材不足が当たり前。人をこきつかえる50年前とは違うんです。手放したらもったいなすぎますね
最後まで読んで頂きまして有難うございました。次回は性格ポジションに戻って、後継ぎ社長さんはどんな人を書きます。
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