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祇園祭の気配

京都に住んでいると街のあちこちから祇園祭が近づいてくる気配を感じる。


阪急電車のホームでは6月中旬から祇園祭のお囃子が聞こえる。中高は電車通学だったのでお囃子が聞こえ始めるとなんだかワクワクした。


混雑回避のためバス停が移動したり、鉾が組み立て始められる。毎日鉾が少しずつ組み立てられていく様子を見守ってさらにワクワクを募らせていた。


コロナの世界になる前は毎年欠かさず祇園祭に行っていた。


中学の時は友達と浴衣を着て。
浴衣は見かけによらず、暑いし帯の締め付けが苦しいしすぐ着崩れした。来年から祇園祭で浴衣は着ないと合意してとりあえずプリクラを撮って帰った。

高校の時は仲のいい部活メンバーで。
そのうち1人が地元の友達と見て回るからという理由で夕方6時というまだ空も明るい時間に解散となった。遊び足りないし、何かを勘ぐった私たちはこっそり後をつけた。その子は他校の男子と待ち合わせしてデートしていた。女子校では大事件である。祇園祭に手繋ぎデートするなんて不純異性交遊は校則で禁止されている。しかも私たちを差し置いて。大罪である。次の日、みんなで散々事情聴取した。

大学の時はサークルメンバーで。
ガチめのサークル(部活)だったのでいつも夜9時まで練習があった。屋台もほとんど閉まっているのは分かってたけど、どうしても祇園祭に行きたくて同期数人を誘って強行した。閉店間際の屋台で、かわいいお姉さんにほだされて2パックも唐揚げを買わされてる同期をみてバカだなぁと思った。ちなみに彼は一人暮らしである。

社会人1年目はダブルデートで。
ダブルデートに少し憧れがあった。私は友人カップルのどちらとも仲良かったが、彼氏(当時)はどちらもほぼ初対面で、ずっと居心地悪そうに不機嫌な顔をしていた。気持ちは分かるけど、もう少し愛想良く振る舞ってくれよと彼氏(当時)に腹が立った。それでもトータルすると楽しかった。









今年も中止か。
ベビーカステラ食べたい。

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