ママ友の友達
今日もお疲れ様です。
毎日暑いですね💦
最近はそうめんを食べる事が多いです。
本当はにゅうめんの方が好きだけど…
子供を出産して間もない時に雑誌の文通コーナーで知り合ったママ友がいた。
今じゃ考えられないが、名前も住所も記載されていて個人情報漏洩なんて言葉すら無い時代。
住所を見た時に家から近かった為手紙を出してみたら返事が来てそこからのお付き合い。
知り合って半年程たったある日
ママ友から泣きながら電話がかかってきた。
「どうしたの?」
私が訪ねるとママ友は泣きじゃくりながら話しだした。
「夕希ちゃん以外に雑誌で知り合って、県外で何人か文通してる人の中にAママっていう人がいるんだけど…」
以前ママ友から文通コーナーで知り合った人の中に県外の人も何人かいると聞いていた。
その中の1人が、Aママだった。
「そのAママの旦那さんから電話があってね…」
どういう事?
「何で旦那さんからかかってくるの?」
「私も驚いたんだけど、旦那さんがうちのAママと文通してますよね?って聞いてきたの。」
「うん、それで?」
「だからね、はい、文通してますって言ったら」
「言ったら?」
「もういないので手紙は送らないで下さいって言われたの。」
「いないってどういう事?」
「私も意味がわからないから旦那さんに、いないってどういう事ですか?って聞き直したの。そしたらね……」
ママ友黙り込む。
「そしたら?」
「Aママ、住んでいるマンションから飛び降りて亡くなったからって。だからもう手紙を出してもらっても困るからって。」
「…………………………」
「今、旦那さんがAママの知り合い一人ひとりに電話を回してて急いでいるから、そういう事だからって電話を切られて…」
「お子さんは?確か同じくらいの歳の子供がいたって言ってなかった?」
「いたけど、分かんない。聞こうと思ったのに電話切られてしまって…Aママの手紙には子育てが辛いって書いていたのは何度かあったんだけど…
ショックもあるけど、自分何にもAママに出来なかったんだと思ったらなんか情けなくて…」
またママ友は泣き始めてしまった。
泣きながら
「電話かけ直そうとしたんだけど、勇気なくて。ただ、子供がどうなったか分からないから…生きててほしい…」
「そうだね…」
私はそれ以上何も言えなかった。
ママ友からの電話でこの話を聞かされた時は
驚いてしまい声が出なかった。
電話口で泣いて自分を責めてばかりのママ友に何も言えなかった自分。
それぞれの家庭があり、それぞれの夫婦の形があり、事情もある。
こんな事になる前に何か出来なかったか、何か手紙に残されてないなかったかと、ママ友はAママから届いた手紙を何度も読み返したと言っていました。
私とは直接関わりは無いけれど、Aママはその時までどんな気持ちでいたのだろうかと考えてしまいます。
Aママのお子さんや旦那さんがその後どうなっているのかは知る由もないのですが
小さなお子さんを連れて歩いている人を見かけたりすると、この事を思い出してやり切れない気持ちになってしまいます。
以上です。
目を通して下さってありがとうございます。
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