黒の中小薬局白書

初めまして!薬剤師のひよこ🐣と申します。

恐らく、多くの薬剤師の先生方が今日が仕事開始日だったことでしょう。お仕事お疲れさまでございます。

現在の薬局での業務が煮詰まってきたので、自身の覚書兼ねて書いてみようと思います。

1,転職編

私の薬剤師1社目は某大手ドラッグストアでした。あれよあれよという間に出向し、4年目の秋口、冬を越したら管理薬剤師として戻ってくるという頃に
「このまま管理薬剤師になっても面白味がない」と思い転職を決意(他にも理由はありますが割愛)。

転職先は小規模な調剤薬局グループのとある店舗に決めました。
理由としては概ね
▪︎実家から近い
▪︎出身大学の同級生がいる
▪︎年収が上がる
▪︎自身の経験を活かし、伸ばすことができる
以上4点です。

同級生に関しては面接官とも話が盛り上がり、入社日は柄にもなく未だ見ぬ他人との関係性に心が踊っていたのを覚えています。

2,入社から1ヶ月

入社日2週間ほどで一通り業務を覚え、配属店舗での夕方からの一人薬剤師を任されるようになります。
同級生の彼ともちらほら会話を楽しみつつ業務にいそしみます。ある日、彼と他店舗応援に行く際にふと弊社の話になりました。

「みた?管理薬剤師が仕事サボっているの」
「床にしゃがんでお菓子食ってる」
「まじでこの会社終わってる」

当時はそんなお話に対して、呑気に「どうせ管理薬剤師は1にカウントして仕事してないから結局関係ないかもな」なんて、考えで勤務しておりました。

ある日応援先で一緒になったときに新事実が発覚します。

同級生の彼は1月に退職予定でした。

もちろんこの事は薬局の薬剤師は知らず、わざわざ言う必要はないとはいえ直前まで秘密のことでした。

なんという事でしょう。あろうことに🐣の入社までで2人薬剤師が居なくなり、🐣の入社日後に一人薬剤師が居なくなったのです。

つまり現時点で人員は-2です。

羽ばたいていく彼

3,彼の者、転職の後に

入社暫くして、転職エージェントさんのフォローアップがはいりました。
現状を伝えるとエージェントさんはやはり人員が減ることは知らなかった様です。大層驚かれておりました。

激戦の冬が訪れます。

処方箋受け付け回数2000回後半、相対するは薬剤師2.5人事務2人
なぜ2.5かというと、午後になると他店舗応援に羽ばたくためです。

そんな最中、彼の退職により他店舗Aの薬剤師と他店舗Bの事務が退職します。
これによりエリアのシフトを組むのが非常に難しくなり、現在に至るまでシフトがつきを跨いで完成するようになります(12月のシフトが12月中旬に完成するなど。

もちろんそのような条件下ではまともなシフト編成もままならず
月から金は自店舗、土曜日に他店舗ワンオペなどのシフトが組まれ始めました。

当初はメインが時店舗で土日休みの条件下で入社していたので土日休みのリズムが崩れることになります。
元々がドラッグストア勤務なので土日休みに強いこだわりはありませんでしたが、将来的に土曜勤務が続くことが想定される中、土日休みを装って採用活動していた事、同級生が消えることが明確な中、同級生をプッシュしていた事、流石の手腕だなぁと大人の世界を感じました。

所で追加で退職なさった他店舗薬剤師A、弊社の偉い人に対して「このままでは会社つぶれてしまう」という発言をしたために偉い人の逆鱗に触れたことでスピード退職したことを聞きました。

これが弊社の1つ目のターニングポイントだったのでしょう。

4,このままでは会社がつぶれてしまう、冬

当時は介護業界などで人手不足倒産などという言葉がありました。

そんな不穏な言葉が頭をよぎり、当然指を加えてみているわけにはいきませんので、私は急ぎで母校の就職課、友好関係のあった教員に連絡をとり、新卒採用活動を開始します。

弊社、なんと自社の会社パンフレットがないため、急ぎで資料をまとめあげ、名刺を整えます。当然通常業務は怒涛の患者捌きを魅せ、休日を利用して母校訪問に向かいます。

就職課の方はありがたいことに大変に優しく、提示している年収も高めであったことから好印象でした。
出身の研究室にも足を運び、どんな店舗があるか、得られる体験は如何なものかなど案内をして回りました。

しかしやはり、当然のように待てど暮らせど学生からの連絡が来ることはありませんでした。

そんな中、一件の面接の応募が舞い込みます。


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