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なぜ皆大学生にアドバイスしたがるの

「大学生の間にやっておけばよかったと思うこと!」「大学生が意識すべきこと!」こんな記事が溢れている。noteにも、note外にも。大学生はそんなに迷っているように見えるのか。

実際に会って話した大人の方からのそうした助言は非常に役に立つし、ありがたい。読んでおいた方がいいと言われた本を読むこともある。

というのも、アドバイスは、ラリーがあって初めて完成するものだと思っている。「〇〇した方がいいよ」のあとに、「自分はこう思っているんだけどどう思います?」と返し、「なら〇〇を少し変えて△△の方がいいかもね」。この手順を踏んでアドバイスが成り立つ。

その場でリアクションを返せない相手、つまり画面の向こうの存在からのアドバイスはヤフコメと正直変わらない。

大学を卒業して、"元大学生"のレッテルを背負い"現大学生"に助言をしたいのはわかる。ただ、こちらが求めるまで少々待っていてはくれないか。求めてもいないのにアドバイスだの心構えだのを投げてくるのは、あの"唐揚げのレモン"と構造が全く同じだ。

"スキルアップのために勉強しなければならない"だの、"副業を始めて周りと差をつけないといけない時代だ"だの、"人脈形成を意識すべき"だの、たいていこんな感じ。

いわゆる学校教育を終え、社会に出る前の大学生という時期が周りの影響を受けやすいのは"元大学生"の皆さんならきっとわかってくれるはずだ。

本当に自分の行く末がわからなくなったらこっちから呼び出しボタンを押すので、それまでは自分でメニューを選ばせてください。オススメを聞いてもいないのに「柔らか青豆のサラダを食べなさい」と言う店員がいるサイゼリアを想像してみてほしい。ちなみに僕は豆が嫌いだ。

そして、卒業後も「大学のうちにやっておくべきこと!」みたいな記事を書かないことを固く誓いたい。ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。もし数年後の僕がそんな文章を書いていたら、僕のことをヤフコメのごとく袋叩きにしてほしい。


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