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孤独とさみしさとデリバリー

 ここ数日、彼は所用でよく家を開けていて、泊まりがけで出ている日も多くて。

 それはどうしようもない理由でまして浮気だとか、そういった類ではない事を私もきちんと知っているのだけれど、もちろん私はさみしくて孤独に溺れかけている。

 所用の方が私より優先すべき事柄なのは理解しているけれど、理解しているからと言ってすべて納得ずくで待っていられる訳ではないのだ。

 こういう時いつも思うけれど、言葉を連ねるのは孤独な時の方が捗るものだ。

 孤独が言葉を後押しするというか。
 孤独が言葉を生む訳では決してないけれど、いつも体内でうずくまっている言葉たちを、孤独が外に押し出してゆく。

 だから、私が好きだと思う作家さんや、言葉を書く人はみな、本質的な孤独を親友にして生きている。と思う。

 そう考えると、私はすぐ身近な人間に追いすがって孤独を埋めてしまうので、だめなのかな、とも思ったりする。

 一人の時の過ごし方を忘れてしまって、なんとなくむしゃくしゃしたのでケンタッキーをデリバリーして食べた。孤独は埋まらなかったけど空腹は埋まったのでよしとする。

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