マガジンのカバー画像

生涯でたったひとつの愛だった

11
内省にまみれた散文集。
運営しているクリエイター

#死

もし明日死んでしまったとしても

もし明日死んでしまったとしても

 朝起きた時はなんとか無事でいられるのに、昼になり陽が傾いて夕方になってやがて太陽はおやすみして夜になって、その頃にはもう自分とさよならしたくなってくる。

 私にとっての一日は死へ向かう一日だ。毎日毎日、飽きずに変わらずに。

 夜を越えてやがて陽が昇ると、ようやくもう少しここにいてもいいかなと思える。

 死ぬ、ということは怖いけれど、ここではないどこかに確実にいけるという面では、とても魅力的

もっとみる