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2020.04.07 淡々東京ぐらし#8 首肩腰火山帯

テレビが完全に災害報道と同じ感じになっている。今日、東京を含む7都府県に緊急事態宣言が発令されたのだった。普段のテレビ画面が小さくなり、その上辺をCOVID-19関連のニュースや、医療や通信などの情報が流れていく。

こんなときに地震や台風でも来たらどうなってしまうのか。

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リモートワーク5日目が終わった。Togetterで見かけたこのまとめを参考にして、デスクワーク環境は大幅に改善された。

それでも、パソコンや机を片づけてうーんと伸びをすると、蓄積された身体の痛みが復活する。腰は噴火しそうだし、膝から下は爆発しそうだし、肩が発射しそうである。もはや人体かどうか怪しい。火山とか採石場とか宇宙センターである。

そうさリモートワーカーたる我々は体に火山を抱えて、家の中に無理やりワークスペースをつくって仕事をしている。生活感あふれる部屋の一角に、オンラインビデオ会議で見られてもどうにかましな背景を見つけて、そこに陣取るのだ。陣取ったらしばらく動けない(オンラインのミーティングは、オフィスの部屋を移動する必要がないぶん、うっかりインターバルを取らずに進んでしまうことが多い)。動かざること山のごとし。人体是れ皆火山帯。噴火のぎりぎり寸前でも、ビデオ通話の画面の前では、顔面に平静を貼りつけてしのぐのだ。

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この毎日がいつ終わるのか、どうなったら終わりと言えるのか、わたしにはわからない。桜がもう葉桜になりかけている。

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