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3.これってうつ病?うつ病の診断基準【うつ病がもっと理解される世の中にしたいシリーズ】

あなたの心身はサインを出していませんか?

体の不調が長引いている・・・でもいつものこと・・・病院に行っても特に異常無いと言われた・・・みんな働いているんだから自分もやらなきゃ・・・でもだるい・・・やる気が起きない・・・

あなたは本当によく頑張っていますよ。でも、堤防から水が溢れ出してしまうように様々なものが崩れていくことありませんか?とはいえ、溢れ出してくれれば、いろんなものが浄化されるチャンスかもしれません。大変なのは、溢れ出すことができないこと、溢れ出したら止まらなってしまうほどに日々頑張りすぎてしまうこと、自分の身体のサインを気づかないようにしていたり、気づけないことのほうがリスクかもしれません。

今回は、うつ病という病気がどうやって診断されるのか、すなわち、どんな症状がうつ症状に当てはまるのかという事にフォーカスして内容を記載していきたいと思います。

うつ病の分類

以前はうつ病の分類の仕方が違ったのですが、最近では、「気分障害」の一つと考えられるようになりました。

その気分障害の中に・双極性障害(躁うつ病)
         ・うつ病性障害(単極性うつ病)
         ・持続性気分(感情)障害 等に分類されています。

表にすると、以下のようになっています。↓

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うつ病かなと思っても、気分障害かもしれないケースもあるということですね。とはいえ、今回はうつ病について知っていこうと思います。

診断基準

世界的にも、精神的な病気の方が訴える内容だけでは、診断の精度や明確性に架けると言った意見が多く、近年では、症状の数とその持続期間をもとに診断を下すことにしたそうです。それらが、WHO の 【I C D - 1 0】及び、【 D S M - IV】 という評価方法で、国際的に用いられています。

【I C D - 1 0】↓

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【 D S M - IV】↓

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上記の2つは主に医師が診断に用いる評価表ですが、診断を行う前に病院を受信された方に記入してもらうものとして、厚生労働省は 「心の健康度自己評価票」を提案しています。↓

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この自己評価シートと上記の評価法を合わせて総合的に診断していきます。

自己評価シートは様々なものがあり、全てはこちらではご紹介しないことといたします。
参考文献:うつ病診療の要点-10

カウンセリングでの体験記

私の場合、病院ではなかったのですが、カウンセリングに行った際に、自己評価シートを定期的にカウンセラーがチェックしてくれました。
症状が辛い時に自分自身で点数を把握すると不安の原因になりそうな場合は、このような評価シートを第三者にチェックしていただくのが良いと思います。

症状の回復期では、点数が良くなってきていることをカウンセラーからフィードバックしていただくことで、安心できました。自分の症状がよくわからず、苦しんでいる方がいらっしゃいましたら、どこかのポイントを参考にしていただき、適切な対応がいち早く行われることを祈っています。

松田千明

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