チャパティを上手に作れるようになりたい
さっそくだがこれを見てほしい。
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砂漠の衛星画像?
チャパティというインドのひら焼きパンを作ったつもりだ。
カピカピで、ひび割れしれいる。
完全に一致‼︎
クソ!!!!!!
チャパティ
~インディアン フラッド ブレット~
チャパティと聞いてピンと来る人はどれくらいいるだろうか。
チャパティはインド及び中東や南アジア圏で食べられている平たいパンのことだ。
人類の初期のパンは麦に水と塩を加えて混ぜて伸ばして焼くという簡素なものだった。発酵させないので膨らまない。
そんな原始的なパンの特徴を受け継いでいるのがチャパティだ。
インドのパンといえばナン!と思われがちだが、ナンはタンドールという壺型の窯(かま)を使って焼かなければいけない。一般家庭にはタンドールがない家がほとんどなので、鉄板で焼けるチャパティの方が主流だ。
インドでナンを見かけるのは高級レストランや外国人向け飲食店くらいらしい。
インドの平たいパンは、ナンやチャパティの他にも、もっと種類がある。
調理方法で油を使うものや、材料で米粉を使うものもあるが、いったんナンとチャパティだけに絞って2つの違いを表にしてみた。
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私のチャパティとの出会い
「インドではチャパティの方が主流」というのを聞いて、チャパティが食べたくて仕方がなかった。
でもどのインド料理店でもナンばっかりで、なかなかチャパティを出しているところがない。
ある日、パキスタン人経営のカレー屋さんに行った日のこと。
そのお店に行くのは初めてだった。
カレーとナンのセットを頼み、食べ終わったところで店主がやってきて美味しかったかどうかなどを聞かれた。
美味しかったと答えてから、ちょっと雑談した。
ナンの話にもなったから、私が店主に言ってみた。
「南アジアの人たちはナンよりチャパティを食べてるって聞いたんですけど、私まだ食べたことないんですよ。いつか食べてみたいです。」
それを聞いて、店主は嬉しそうにした。
「チャパティ知ってるの?え?食べたいの?言ってよーー!!作れるよ!!言ってくれれば出したのに!!」
「日本の人、ナン食べること多いから、チャパティ好きじゃないと思った。」
「まだ食べれる?オマケで作ってあげる!待ってて!!」
と言って足早に厨房へと戻り、水が流れる音と調理器具を使ってる音が聞こえてくる。予想外だったが、チャパティを食べれることになった。
なんだか、家で母親がご飯を作っていて、それを待っている幼児時代の気持ちが蘇ってくる。
ご飯が出てくる前の、ワクワク感。
っていうか、日本人はチャパティが好きじゃないと思っているのか。南アジア圏の方々は。
好きか嫌いかの前に、食べたことないよ!
チャパティを作り終わって、店主はニコニコしながらお盆を手にやってくる。店員がお客に料理を出しているだけなのに、子供に料理を出す親のごとく暖かい笑顔であった。
おお〜これがチャパティか!
まだ食べたことがないインドパンに感動した。しかも、チャパティだけでなくカレーもおまけしてくれるなんて……。感謝カンゲキ雨嵐…。
店主は私の感想を聞きたいのだろう。
ランチのピークも過ぎてお客さんは私一人だったこともあり、私がチャパティを食べるところを目の前で見守っている。
一口サイズにちぎって匂いを嗅いでみる。
ナンとは違った、香ばしさがある。
そして、カレーにつけて、口に入れてみる。
甘味が抑えられていて、カレーと喧嘩してない。濃い味のカレーと甘さ控えめのチャパティは、すごくマッチしている。ふわふわモチモチはしていないが、硬すぎない噛みごたえが良い。
私がチャパティを食べる様子を見て、店主は嬉しそうである。食事をするだけで、これほど喜ばれることなんて、家族や恋人を除けばそうないだろう。
よほど嬉しかったのか、写真を撮られた。(笑)
私も嬉しいよ。美味しいチャパティと出会わせてくれて。
このチャパティとの出会いの後、このお店に行くたびにナンではなくチャパティを食べている。
チャパティを家で作りたい!
すっかりチャパティを気に入ってしまったので、家で作ってみた。
テキトーに材料を混ぜて捏ねた。生地が手に貼り付いて不快さを感じながらも捏ね続けるとだんだんと固形の形ができてくる。丸めて伸ばしてフライパンで焼いた。
よし、完成!
!!???
こんなに上手くできないことがあるんだな。(笑)
出来上がったのは、砂漠地域の母なる大地だった。
せんべいの様な硬さにビックリした。
事前に作り方動画見るべきだわ。料理下手なら、なおのこと。
出直します。
上手くできるようになったら、誰かにチャパティを布教したいものだ。
チャパティを食べた時の喜びを体験させたい。
あのパキスタン人カレー屋店主のように。
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