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#1 管理栄養士「吉田ちひろ」の職歴/自己紹介

こんばんは。吉田ちひろと申します。

今回、「つなぐ、おくる」プロジェクトをはじめるにあたって、自分の想いや考えを綴る場を作りたいと思い、noteにて発信をすることに決めました。

初めましての方も、既に知っている方も読んでいただけると幸いです。

一つ目の記事には、自己紹介として私の職歴を紹介しようと思います。管理栄養士・そのほかの職種を両方経験している珍しい働き方を選択してきているので、管理栄養士の資格保有者としては異色の経歴になるかと思います。

管理栄養士の資格を持ったうえでとしてどう働くか、どう生きるか悩んでいる方の参考になればと思います。


管理栄養士「吉田ちひろ」の職歴

2016/4~2017/3 株式会社エー・ピーカンパニー

エー・ピーカンパニーには、新卒採用として内定をいただき就職しました。配属先は渋谷のど真ん中の飲食店。調理・接客業務、店舗管理業務をしていました。メインはホールでの接客業務。また、大学生でのアルバイト時代から勤めていた会社であり、アルバイト期間も入れると3年ほどお世話になりました。

飲食店での接客や様々な研修を通して、働くということ、学生と社会人の違い、人を感動させること、感動と満足の違い、コミュニケーションのいろはを叩き込んでくれた会社です。新卒として入社してからは1年しか働きませんでしたが、今の私の「基盤」を作ってくれた会社であり、自分の人生にとって非常に重要な経験ができた場所です。

転職のきっかけは残業過多による体調不良でした。やりたいこと・好きな会社ではありましたが、体力的・精神的に続けることが難しくなりました。自分で選んだ会社でしたが理想と現実に苦しんだ1年でもあり、自分のやりたいことや生き方について改めて考えながら働いたことを覚えています。

2017/4~2018/3 都内保育園

社会人1年目で転職となると転職先を選ぶことに苦戦するのは目に見えていたため、「管理栄養士」の資格を活かして自分が興味をもてる業界を選択することにしました。前職を3月末で辞めることを決めていたため、時間的猶予もあまりなく、非常に忙しく就職活動をしていたのを覚えています。

転職活動の末、都内の保育園に管理栄養士として採用していただきました。0~5歳の献立作成、発注、離乳食・アレルギー対応などの給食管理業務を行い、管理栄養士としての一歩を歩み始めました。

実際に働いてみると、楽しいことや充実感がある反面、自分のスキル・知識不足も感じ、勉強する必要性に気づきました。特に学生時代にはあまり多くを学んでこなかった「離乳食」について勉強したいと思い、外部の離乳食講座に参加するなど積極的に行動し始めたのもこの時期だったと思います。

また、離乳食講座に参加した際、主催した会社様とご縁があり、共働き家庭を中心に「作り置き、子どもへの食育」を業務委託でやらせていただくこととなりました。※2018/2~2020/2 

保育園での勤務と外部の仕事の両立は大変でしたが、ここでの経験が人に料理を教えることの楽しさ家庭での料理・食事の大切さ幼少期の食事の大切さを考えるきっかけを与えてくれ、私の働くテーマの一つとなりました。

転職のきっかけは、雇用契約が1年契約だったためです。次の職場も保育園でもよかったのですが、より大きな現場に行きたいと思い、様々な会社を視野に入れ転職活動をしました。

2018/4~2020/8 富士産業株式会社

転職先として選んだ会社は学生時代には謙遜していた給食委託会社です。

前職の保育園業務を活かせる仕事に就きたいと思っていたため「こどもの食」というのが転職活動の軸となっていました。そのため「給食委託会社」に就職したいというより、「こどもの食について勉強になる・スキルアップできる会社」に就職したいと思って活動しました。

探していく中で、富士産業では某こども病院の給食業務を請け負っていることがわかったため「こども病院勤務希望」で応募し、内定を頂きました。新卒採用では配属先を選ぶことはできないようなので、中途採用ならではの選択ができたと思います。

また、就職先として決め手となったのは以下の3つです。

  1. 地元の食材をできるだけ使うことにこだわっている

  2. 管理栄養士も調理をすることができる

  3. ミルクを扱う業務がある

振り返ってみると、こども病院では非常に広範囲の業務を経験することができました。転職の決め手にも書きましたが、ここでは食材そのものを使うことにこだわっていました。

そのため100食ほどの野菜の皮をむいて手切りする、離乳食の野菜スープを長時間かけ無添加で作る、茶わん蒸し・ハンバーグを1から作るなど様々な大量調理を経験することができました。調理業務経験を積みたかった身としては、やりたいことができる会社でした。

また、厨房業務以外にもミルクを扱う「調乳業務」や給食の管理をする「事務業務(発注・食事箋・食札管理など)」を担当することもでき、こども病院の給食管理の全体に関わることができました。

就職してから調理スキルが上がるとともに、自宅での自炊スキルも向上し、人から教えてほしいと頼まれることが多くなったのは1年たった頃だったと思います。そして実際にレンタルスペースを借りて料理教室をするなど個人で活動し始めました。そのころから、人に教えることが向いていると思うようになりました。※2019/3~ 個人で料理教室、オンラインセミナーの開催

個人での活動はいままでの経験すべてが活かされているので無駄なことは一つもなかったことに気づかされました。そして、個人の活動で徐々に自分のやりたいことが明確化していき、委託会社でキャリアを積むことが自分には合わないと感じたため、コロナ禍ではありましたが転職することにしました。

職場の皆さんが快く送り出してくれたことがとても嬉しかったです。

2020/9~現在 一般企業

転職活動をしていくうちに、自分はやりたいことが固まっており、「自分のやりたいこと」を主張しすぎることはよくないと気づきました。自分のやりたいことを実現するために会社を選ぶというのは矛盾しています。悪い言い方をすると「会社を踏み台にする」と捉えられる可能性があることに気づきました(よく考えれば当たり前か…)

「自分のやりたいこと」と「会社が目指すこと」を結びつけるのは難しく、自分のやりたいことは個人で実現するほかないと思いました。

当初は食・管理栄養士関連で副業OKの会社を探していましたが、転職するうえでの優先事項を変更し「年間休日120日以上」「土日祝日休み」「残業なし」「副業OK」の4点に絞って業界を絞らず転職先を探すことに決めました。休みと残業なしを優先事項に入れたのは、自分の時間が欲しかったからです。給与については生活に困らなく、そこそこ貯金できる程度あればよいと考えていました。

また、副業OKの部分は外せなかったため、正社員という選択肢だけでなく「契約社員」「派遣社員」も選択肢に入れました。

転職活動の結果、すべての条件をクリアした全く別業界へ契約社員として就職することができました。いままでは「自分のやりたいこと」軸で会社を選んできましたが、初めて「休み・勤務時間・給料」軸で選んでみました。

現在は一般企業にて、事務業務・品質管理業務を担当しています。事務業務といっても書類に判を押したりする単純作業ではなく、文章の添削や商談の作成、営業担当への対応依頼の作成など発生した案件の管理することをメインにしています。また、品質管理業務では、業務の品質向上させるために必要な運用を行っており、人材育成にも少しづつ関わっています。

初めて「食」以外の企業に就職したため、最初は不安の毎日でした。新しく覚えることもたくさんありました。正社員の管理栄養士時代には想像できませんでしたが、毎日PCの前で文字を打ちながら仕事をしています。そのおかげでPCに抵抗感がなくなり、タイピングスキルも向上しました。人の話をPCでメモしながら聞いたりまとめたりすることができるようになったのは私にとって大きな収穫でした。

そして今の会社には、私が個人でやりたいことがあり、この働き方を選んでいることも伝えてあるため、上司も理解を示してくれています。また、この会社での経験が自分のやりたいことにつながると判断したうえで仕事を任せてくれる部分もあり、会社に貢献しつつ、自分のやりたいことの実現にも近づいている実感があります。

さらに、今の仕事に就いたことで、将来の可能性が広がったのもまた事実です。次に転職するとなった場合、より好条件の仕事を管理栄養士以外からも選択できる可能性が広がりました。そのためにも今の会社ではもっとスキルと経験を積みたいと思っています。まだまだ続けたいと思える会社です。


今の自分には、「個人事業主になる」「起業する」「今の会社or業界でキャリアアップする」「正社員管理栄養士に戻る」など様々な選択肢を持つことができています。

精神状態的にも「今の自分がいちばん良い」そう思えるだけで今までの自分の選択を肯定することができます。

今の自分があるのは「仕事をやめたから」

結果、やめてよかったと思います。

これからもいろんなことに挑戦して、自分を更新し続けたいと思います。

P.S. コロナ禍の新しい挑戦として、調理専門学校に通い始めました。これもまた、今の働き方だからこそできる挑戦です。できることをできるうちに。人間は、行動した後悔より、行動しなかった後悔の方が深く残るものです。




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