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旅を終えて、そしてこれから 【かわいい(不登校の)子には旅をさせよ(ママにもね)】

不登校の息子とのベトナム5週間の旅を終えて、息子は日々の尊さを知ったようですが(詳しくはこちら)、もちろん私も得たものはたくさんありました。

まずは、息子の表情が明るくなったこと、リビングで過ごす時間が増えたこと、私たち親との会話が増えたことがあります。増えた、というよりは日常的に登校していた頃に戻ったと言ったほうが正確でしょうか。
「学校に行かない」という事実は「悪いことをしている」とか「みんなは行ってるのに」という罪悪感を生み、学校には行きたくないしそう決心したけれど、でも…という葛藤があるように見えました。
私が旅を楽しんでいるところを見て「あ、別に学校行かなくてもそれほど悪くはないのかな。許されたのかな」と思った部分もあると思います。彼が通常通り学校に通っていたら5週間も海外を旅するなんて無理ですから。部活もありますし、全日制で通学型の一般的な高校を目指すのなら塾にも行ったほうがいいだろうということにもなるわけで、夏休みが6週間あったって、それをフルに旅行に使うことは非現実的(時期的に旅行代も嵩む)。彼が学校に行かなくなったことは今回の旅の実現のかなり大きな要因になっています。
また、シンプルに環境を変えたというのもよかった。とても単純なことですが、同じ場所にずっといて、そこで何かを変えるというのはやればできそうに見えて実はほとんど無理な話だと言うことを実感しました。逆にただ場所を変えただけでこれほど状況(主に精神的な)は変わるのだということに驚きました。外的な要因がここまで内面に影響を与えるとは今まで思ってもみなかったのです。

考えてみれば、人は外的要因に心を動かされるもの。誰かが掛けてくれた優しさや一言に喜んだり悲しんだり、春に咲いた桜を見て心が踊ったりしんみりしたり、それが人間であり、またそうでなくてはあまりにも人間味がない。驚きとともに妙に納得しました。

ただでさえ外的な刺激が少ないオンラインの学校生活。この気付きに味をしめた母は、これから積極的に外へ出る、旅をするという機会を作っていこうと企んでおります。

今この文章は名古屋のとあるホテルで書いています。ベトナム旅行でちょっと疲れた彼が「美味しいものが食べられるなら」ということで選んだのが名古屋。1泊だけの弾丸旅ですが、やはり「旅」とはいいものですね。こうして新しい記事を書く気にもなります。

そして、次は秋あたりにまた別の国へ行こうかと計画もしています(パパにはまだ内緒…)。

せっかく場所を選ばないオンラインという手段を選んだのだから、とりあえずそれを逆手にでも順手にでも取って楽しめることを見つけていこう。
それが、当初私がこの旅を通して内心伝えたかったことです。伝えたかったというか、それを行動で示したかった。その部分が息子に伝わったかどうかは分かりませんが、この一連の決断と行動が彼にとって何かしら意味を持ってくれれば幸いです。

人生を自分らしく楽しめるよう、母と息子の旅は(あとどれくらいかは分かりませんが)続きます!

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