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マジでヤバい人

オーストラリアに移住してきて13年目。日本人美容師夫婦と9、7、2歳の男の子のママことモンブランです。

事後報告ですが、やっと家の解約ができました。

昨日までの状況は、

2020年7月から2年の契約。現在2021年3月なのであと、1年と4か月残っている。契約というのは、満期まで何かを継続しなければならない。もし契約を途中で解約する場合は違約金、もしくは契約満期までの料金を払わなければならない。

退去することを不動産屋に話をすると、

・新しい入居者が見つかるまでは家賃を支払わなければならない。1週間で見つかるかもしれないし、1年かかるかもしれない。家賃は月約$2200なので、最長で$30000支払わなければならない。

・新しい入居者を見つけるためにかかった費用も私たちが払わなければならない。

不動産屋は間違っていない。

契約とは、本来そういうものだ。

だが、今年は状況が違った。パンデミックが世界中で起こった。

仕事がなくなった人、給料が減った人、働く場所がなくった人。

多分世の中にたくさんいると思う。

そういう人を救うために、新しい制度ができた。

もし、理由がこのパンデミックのせいだと公平な立場で判断してくれる人(裁判所)が認めてくれれば不動産屋が言ったことは効果がなくなる。退去にかかる費用を一切払わなくてもいい。

本来であれば、私たちは引っ越す予定ではなかった。店がなくなったから引っ越すことになった。

不動産屋に色々聞いても、「裁判所に行って書類を持ってきてください」の一点張り。

色んな人に助けられて裁判所に申請をした。

3~4週間後に結果が出て、裁判所が納得したら書類が送られてくるけど、納得しない場合はヒヤリングの電話がかかってくるらしい。

3~4週間経ちました。

裁判所からは何の連絡もなかった。

しかし、昨日不動産屋から旦那に電話がかかってきた。

「新しく担当させてもらいます。今の状況を教えてください」と。

すべて話をしました。

するとその新しい担当者からまた電話がかかってきた。

「大家と話をしました。追加で2週間分の家賃を支払ってくれたら、新しい人はこっちでみつけます。だから裁判所に提出している申請はキャンセルしてください」と。

2週間分約$1000。

「$1000ですべてが解決するなら今すぐでも払います」という思いだった。

まさか、ここに来てとても仕事ができる不動産屋に出会うという奇跡が起こった。

もしかしたら、裁判所で判決を出してもらうと$1000も払わなくてよかったかもしれない。

でも、裁判所の申請を手伝ってくれた友人が言っていた言葉。

「今あなたたちが住んでいる家の大家は2年間の家賃収入が約束されていた。だけど、あなたたちが出ることによって大家はそれを失う。だからあなたたちができることをやらなければならない」

私たちは出たら終わりだけど、大家はまた新しい人を見つけなればならないし、今メルボルンは色んな所で空き家がでているので住んでくれる人を見つけるのは難しい…と思った。

だから、少しでも早く新しい人が見つかるように、家をキレイにしたり、1階に興味がある人を探していた。

不動産投資というの空室があるのも覚悟のうえで大家になっている。

私たちが出て、新しい人が見つかるかどうか、その先のことはもう知らない。

でも追加2週間分の家賃で私たちが出ることを認めてくれた大家には感謝している。

裁判で勝ったとしてもなんだか心のどっかにとげが残っているようで嫌だった。

新しい家を探すときも、前の家の契約を途中解約したから落ちたのかな?と思ってしまいそう。

この状況ならみんなハッピー。

これで1番の問題が解決した。

まさか、ここにきて不動産屋の担当が変わるって誰が予想できただろうか?

まだ、家は見つかってないけどなんだか心は軽いし、新天地に向かって気持ちを切り替えて出発できそうだ。

心の中が穏やかになった私とは裏腹に、

旦那は「裁判所の人としゃべったコトなんか人生で1回もないから、公平は立場で判断してくれる人と話をしてみたかった。ちょっと残念…」とボソッと言っていた。

【こいつマジやべーやつだ】と思った。








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